デイサービスにて【5】
今日、デイサービスに中学生の女の子が3人来てくた。総合学習の一環、福祉体験学習みたいなやつなのかな?先月は小学生も来てくれたし・・・。子どもたちが来てくれると、利用者さんの顔がパッと変わるんです。いつもぼーっとしてる人が、シャンとなっていたりする(笑)。やっぱり、子どものもつエネルギーってすごいなと思う。リコーダーの演奏を披露してくれたし一緒に歌も歌った。と言っても子どもたちは歌えない。そりゃそうだ。「青い山脈」「高校三年生」「鉄道唱歌」だもん・・・。私だって正直かなりあやしい・・・・。「手のひらを太陽に」がかろうじて一緒に歌えた歌だな。最初は緊張していた中学生たちもその後やったカルタとりや百人一首では、かなり張り切ってくれて、盛り上がって楽しかった。それでもその輪に入れない利用者さんもいる。彼女は一生懸命私にはなしかけてくる。でも全てを理解する事は難しい。今の話なのか、過去の話なのか、主語は?でも少しでもコニュニケーションをとりたいと思い分かることばを繰り返し相槌をうちながら アイコンタクトをとる。毎日、毎日彼女の話を聞いていると理不尽な事を言われて自分がそんな事、出来なくてとても困っている話のような気がしてくる。そんな話をしながら、今日は感極まって涙をためながら話してくれた。そんな利用者さんと少しでも分かりあえるコニュニケーションがとりたいと思って今こんな本を読んでいます。『バリデーション~痴呆症の人との超コミュニケーション法~』 ナオミ・フェイル /藤沢嘉勝 ( 筒井書房 )そこには、バリデーションとは、死が訪れる前に、やり残した仕事を片付けてしまおうと一生懸命奮闘しているアルツハイマー型痴呆のお年寄りに対して、尊敬と共感を持って関わることを基本にしています。バリデーションは、見当識障害のあるお年寄りの行動を分類する方法を示し、彼らが尊厳を回復し、植物状態にならないように援助する簡単で実用的なテクニックを提示します。バリデーションによって、ケアギバー(介護者)は見当識障害のあるお年寄りに対して共感的な聞き手となり決して評価せず、彼らにとっての真実を受け入れます。お年寄りとバリデーションを行うケアギバーとの信頼関係が高まるにつれて、彼らの心配事は減少し、遠慮がなくなり、まだ自分も価値のかる存在だと思えるようになってきます。身体的、社会的機能が改善されることで、植物状態へ移行するのを防ぐことが出来るのです。と書かれてあります。私もまだまだ途中なのですが、お年寄りと関わる方や興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか・・・?