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テーマ:新撰組!(305)
カテゴリ:新選組!関連
三谷さんの例のコラム(朝日新聞水曜日夕刊)を読んだ。
三谷さんは判りにくい人でもあり、判りやすい人でもあり。 あたしはそんな彼を「引っ込み思案の出たがり」で「自分で捻くれ者と云っている割にはめちゃめちゃ素直な人」で「気難しそうで可愛い人」だと勝手に思っている。 「脚本は得意だがエッセイやコラムは苦手だ」と云っているにも関わらず、「冷蔵庫の醤油を零して妻に叱られた話」などは、本当に面白いし可愛らしい素敵なテキストだ。 三谷さんと同い年のあたしのBFも「ありふれた生活」のファンだと云う。こんな風に同年代の同性に好かれる文章を書けるってのは「苦手」では出来ない事だと思うんだけど、多分三谷さん本人は本気で苦手だと思っているんじゃないだろうか? って、想像できるあたりも判りにくさが判りやすくて笑ってしまう。 その、三谷さんが現在連載している「ありふれた生活」には、時々彼が今お付き合いしている友人や仕事関係の話が登場する。 今週は「山本耕史」だった。 判りやすい三谷さんは、実は好ましく思っていない人を決してコラムには登場させない。 それはこれまでのコラムを読んでいれば明白で、どんなに「あいつはめちゃくちゃな奴だ」と書いていても、そして、決して一見褒めていなさそうに見えても、相手への愛情がちゃんと伝わってくる。 こんな風に判りにくく判りやすい愛情表現を示される当の相手には、その真意が伝わるのか伝わっているのはは判らないけど、(あぁ、判りやすいとか判りにくいとか判るとか判んないとかメンドクサイ文章だな。これ)ずっと連載を読んでいる読者にしてみれば、ただのもの凄いラブレターでしかないのは間違いない。 インタビューなどでメンドクサイ+青臭い山本耕史への苦言や冗談を見聞きする度に、何だかんだ云って三谷さんは山本耕史を面白がって(好意的に)るなと思っていたけど、今回のコラムの判りにくい判りやすい山本評を読んで、やはりそれは間違いないと判明した。 「オケピ!」から4年以上を経った今、こうして「ありふれた生活」の中でピンに扱われるまでの愛情を得たらしい山本耕史君。 メンドクセー役者にも関わらず、そのメンドクセー背景にある彼独特の、熱さや、優しさや、繊細さや、情深さをきちんと見抜いて、そして、そんな彼を感謝を込めてあたしたちに紹介してくれているのがなんだか本当に嬉しかった。 (注) ●「もうひとりのコウジ」:前回登場は役所さんちの「コウジ」さんでした。 ●「エッセイやコラムは苦手」:ついつい路上で電車で読んでいると笑いが止まらなくなって困ってしまう迷作「気まずい二人」にて。先月久しぶりに読み返しましたが、やっぱり腐ったコンビーフを好きな人は居ないと思いますよ?三谷さん。 ●「ピンに扱われるまで」:山本耕史は「オケピ!」と「新選組!」の期間にも何度かこのコラムに登場しています。特に「新選組!」での登場では大きく扱われることも多かったのですが、全く全編ピンで山本耕史について書いたのは今回が初めてでした。 ●「感謝の思い」:カテゴリーを「新選組!」としたのは、このコラムが「山本耕史の「土方」が再登場」というタイトルであり、山本耕史の人柄と、土方役をオファーした経緯と、その山本土方評、そして、今回の続編について紹介したものだからです。他の媒体でも折に触れ紹介されていましたが、こんなに良い座組で無事大河ドラマが完成した事は山本耕史の努力と情熱のお陰が大きいという三谷さんの感謝の思いはかなり強く、今回の仕事に関し、山本耕史へのささやかなお礼を込めているとの事。 (勿論、山本耕史ひとりの功績という意味では無いので念のため) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 5, 2005 10:21:25 AM
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