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カテゴリ:読書日記
実家に帰ると、母とよく見るのがBS衛星映画劇場です。
古い日本映画を見て、のんびりとお茶を飲む。 そんなゆったりした時間が結構好きです。 ちょうど2週間ほど前に、こんな映画を見ました。 山の音 画像はここのお店しかなかったので、これを張ります。 主人公は、山村聡。 前で自転車のハンドルを持って微笑んでいるのが嫁役の原節子です。 原節子の美しさ、山村聡の気品、 鎌倉の佇まいにふさわしいものでした。 反対に、山村聡の妻役の長岡輝子さんや、 出戻り娘役の中北千枝子さん(先日お亡くなりになりました。合掌)が どうしてこの人達と家族なのかと思うほど、 がちゃついた空気をうまく出していました。 映画の説明は、下のお店が詳しく書いてたので(^^;) 山の音【TDV-15256D】=>20%OFF!山の音 あまりにも原節子の言葉遣いがきれいで、 思わず原作も買って読むことにしました。 山の音 新潮文庫 川端康成を読むなんて、もう10何年ぶりのことではないでしょうか。 若い頃にはわからなかった美しい文の響き、 老人の心に一瞬点る妖しい欲望と、 普段の静寂な暮らしぶりの落差。 こういうのって青く未熟な時に読んでいたら、 「いい歳したオヤジがキモイッ!」とか思いそうですが、 大人になって男女のいろいろな経験を積んでから読むと、 いい歳した人だからこその身を抑えての苦しい気持ちがわかります。 人生の秋から冬に向かう男性のわびしさや恐怖をうまく書いているな、と。 そしてこの本の中でも映画の中でも感動するのが、 出てくる人々の言葉の美しさでした。 「おっしゃってますわ」 「いただきましたの」 「よろしいんですの」 原節子の口から出る言葉は取り繕うこともなく自然で、 こういう言葉遣いをしていたら、 周りの空気もやわらかく和むのではないかしらと。 自分もこういう言葉遣いが自然にできるようになりたいものですわ。 なんだか自分が語尾に「~わ」をつけると、 タカビー(死語)なオネエサンになっちゃいそうで、 こわくてよ。 最後に、鎌倉と文士の世界も憧れますわ。 文士の愛した鎌倉 鎌倉の文学小事典 かまくらで文学を考える 秋になったら、鎌倉にでも行ってみようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月20日 22時04分06秒
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