こんばんは、もこみちです。

出先から帰る車内で、FM　NHK　に周波数を合わせた。
ちょうど、｢FMシアター｣という番組が始まるところだった。

今回放送されたのは　三崎　亜記　原作*｢となり町戦争｣だった。



脚色：浜田秀哉　演出：保科義久　技術：高橋英明　効果：浜口淳二

あらすじ：「町の事業として実施される戦争」という奇想天外な設定で、
戦争という非人間的な行為がいかに日常的に遂行されていくかを、住人の
業務として参加する「僕」の目を通してシュールに、かつリアルに描きき
り、「卓抜な批評性」「こんな完璧に近い作品は一年に一つあるかどうか」
と読書界の話題を集めた小説をドラマ化する。ある日、僕は広報紙で、
僕が住む町と＜となり町＞が戦争を始めたことを知った。町役場の
「戦争係」の香西さんという女性事務員から、「敵地偵察業務従事者」に
任命された。「偵察業務」とは通勤途上に見た＜となり町＞に関する情報
を「記録表」に記入し、押印して提出するというもの。戦争が１ヵ月半も
過ぎたころ、僕は「となり町戦争推進室分室勤務」を命じられた。なんと
香西さんと結婚して敵地（となり町）にある分室（すなわちアパート）に
住みながら敵地を偵察するのだという…。

出演：建藏　西山水木　鈴木一功　内山森彦
湯沢紀保　増子倭文江　児玉謙次
夏川加奈子　藤原堅一　　　　　　　　　　　(NHKのHPから引用)

とまぁ。あらすじで紹介されているところまで良かった。
香西さんとの新婚生活なんか「おいおい。いいのか絡み場面
電波に乗せて…。ビバ！FM NHK!」と盛り上がったくらいだ。
若干、香西さん役の西山水木さんの声には失礼ながら終始、
年齢的なものが気になった…。
個人的にはニキータなどの声優の高乃麗さんやナウシカの
島本須美さんが声を当てたら多分、事故っていたに違いない。
と、まぁかなり失礼な事を書いたが、この作品では西山さんが
確実に一番うまかったことは違いない。

話を戻す。

行政間の戦いと言う風刺が効いた設定は面白い。
しかし、今ひとつ盛り上がりがなく、この作者は何を言いたいのか
全然分からなかったし、最後なんてグダグダ。

寝たネタバレ

偽新婚生活だったのだが、何時しか惹かれる香西に主人公。
停戦ー戦争終結決定。
香西に交際、…を求める主人公。
しかし、戦争終結と共に香西は隣町町長の息子と結婚することに。
例えそれが、本意でなくとも軍人気質の香西はそれを認めていた。
そんな香西に主人公は、

主人公が香西さんのために隣町の市長になる、とか。
両町の悪の極秘情報など入手し、市町村合併に導く、とか。

あれば…、ハードボイルドラブ入りで面白いと思ったのだが。

真っ直ぐな瞳で僕を見ていた。

その後、戦争が終結ーって、えっ？
これと言ってなにもなく終了ですか？

最悪のへタレ、寝取られENDで幕を下ろす。

車内は大荒れ。主人公、作者へ大ブーイングが遭った事は言うまでもない。