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カテゴリ:読んだ本
最近はまっている、北方謙三氏の「水滸伝」。
時は、中国・北宋末期。 腐った官僚役人が動かす宋の国を打倒を目指し、『替天行道』の旗の下、梁山泊に集まった108人の勇者たち。 その勇者の中から、人生の指針となる人物をご紹介してます。 今回は、同志を集めるべく放浪の旅を続ける僧、魯智深。 私が今、最も「こうありたい」と思う人物。 彼は、梁山泊でともに戦う同志を誘うべく、様々な賢者・猛者・技術者等々の元を訪れ、そして『替天行道』の旗の下へと誘います。 ただ、その物言いは決して無理に誘うものではありません。 ひたすら、相手に説く、想いを尋ねる。 今の世のあり方、相手自身のあり場所、将来の国の姿。 この世はどうあるべきか。何が正しく、何が間違っているのか。 この世の中で、自分自身は何をすべきなのか。 どうやって、自分自身を活かすべきなのか・・・。 彼の想いに触れた人物の多くが、自分自身を見つめなおします。 そして自らの『替天行道』を探して、自分自身で歩みだすのです。 彼自身、人間として強い。 坊主でありながら、相手を圧倒する武術。 修行と旅で得た、深くて広い知識・視野。 そして揺るがぬ胆力・精神力。 牢獄から脱出した際、手枷から逃れるため手首を切り落とします。 そして敗血症が元で、結果的に腕そのものの切り落とすことになります。 全く逡巡することなく、痛みで叫ぶことなく切り落とす。 それどころか、「自分の腕だから」と言って食べてしまう、その骨太さ。 腕を失ってからは還俗し、「魯達」と名前を変えます。 そして再び、人材を求め諸国めぐりへと出るのです。 私自身、自分には何もありません。 すごい専門的な知識があるわけでもない、プロになれるような技術もない。 でも・・・、 人と人を繋ぐこと。人の想いを紡ぐこと。 そして、その人の想いに応えること。 そのために知識を、行動力を持ちたい。 全力で走りたい。 自分自身の生き方の理想が、魯智深と言う人物にあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月23日 13時39分46秒
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