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今日は、ボルティモア・シティワイドの弦楽コンサートでユカの学校からもオケの面々が出場しました。朝から車で20分ほどかかるハイスクールまでリハーサルに送り込み、コンサートは12時45分からでした。会場ではまだリハーサルなどが行われていて、雰囲気的にはあのハーレムの子供たちのドキュメントを描いた映画「Small Wonders」とか物語化された「Music of the Heart」を思い起こさせるような雰囲気。
ユカは小学校低学年のオーケストラ(ボルティモア市のオケのある小学校の生徒たちがこの日初めて全員集合して午前中に合同リハーサルをしたそうです)に出演しました。行くまでユカがコンミスだというのは知らなかったので、出て来てコンミスの席に座ったのをみて「あれまぁ、あの子コンミスだったのね?」と夫と顔を見合わせました。(笑)演奏は、小学校低学年なのでそれなりの幼い感じではありますが、まあまあ学校で週1しかないオケの練習でみんなよく弾いているほうかな~という感じでした。 で、終わって控え室にいくと、ユカがヴァイオリンをもってきて「みて!」というので見ると、なんと(@@)E線がびょーんと緩んでコマから外れています。げげげ!明日大事なソロの本番があるのになんてこと!(^^;) 事情を聞くと、他の学校の先生にペグで調弦してもらったらしいのですが、そのときにE線のペグがゆるくなってしまっていたらしく(いつもはE線は、というか、ほとんどチューニングは本人がテールピースについたアジャスターで調弦しているのでペグで調弦するのはレッスンにいったときに先生にしてもらうときか、弦を張り替えたときぐらいなのでめったにE線のペグなんてさわらないのです)3曲演奏したうちの最後の曲の始まる前に楽譜をめくったときに隣の子にぶつかったときに、どうやらびょーーーんと一気にペグが緩んだらしく、もうアジャスターでは直せる許容範囲を遥かに越えて音が狂ってしまったので、自分でペグを回して調弦したことのないユカは曲が始まる前に困り果て、E線を使わずになんとか弾く方法はないか、、、、、と必死で頭の中でどうしたらいいか考えた末、なんと、G線とD線とA線だけで5ポジションを使って弾くことを思いつき、なんとかピンチを切り抜けたのだそうです。 そんなこと客席の後ろのほうで聴いていた私たちには全然わからなかったんですが、まあうまく切り抜けられてよかったね。(^^)という感じ。でも、本人はすごく機嫌が悪く、帰りの車のなかで超不機嫌モードで、あげくの果ては泣き出す始末。ステージ上では全然平気そうだったし、ニコニコしていたのですが、演奏中にペグが緩むなんて初めてのことなので結構ショックだったようです。これが明日のソロの本番中じゃなくてよかったねって思いました。 で、ずっと帰って来てからもブーブー言っているので、「ミドリさんは演奏中に弦が突然切れてもオケの人のヴァイオリンを借りて弾き続け、また切れてもめげずに弾き続けたお話知っているでしょう?演奏中に弦が緩んだり切れたりっていう事故はこれからヴァイオリンを続けているうちに何度でも経験するかもしれないんだから、よくあることなんだから、そんなことぐらいでいちいちビービーいっててどうするの?ちゃんとハイポジション使ってうまく弾いてのけたんだからいいじゃない?なんでいつまでもこだわってるの?」と話しました。 いやはや、初コンミスのステージでとんだハプニングに見舞われたもんです。(笑) E線を使わず5ポジションで弾いているところ。↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.07 08:06:01
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