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本と映画と食事とあひる

2016.08.31
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カテゴリ:読書
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 久しぶりにとても軽薄な本のはまり方をしました。

夫に連れて行かれた本屋で

(といっても正確には夫が行ったのは郊外の釣具屋。

私は同じ敷地内にある本屋で時間を潰しただけです。)

芥川賞を獲った『コンビニ人間』をちらっと見たのです。

これが面白そうなんですが、ハードカバーは高くて買えない。

早速、図書館で予約しようとしたところ、、、、

まあちょっと前の『火花』ほどはないですが

読めるのは来年?といった数字でした。

 お金もこらえ性もないので

同じ著者の予約が入っていない本を残らず借りて読んでいたら

はまってしまいました。

なんて軽薄な!!

自分でも呆れます。

けれど、最近の純文学のなかでは

群を抜いて面白いです。

 昔々は安部公房や松本清張を輩出した芥川賞ですが

直木賞をもらう方が名誉といわれて早30年近く経ちます。

息が長い、本当に「読まれる」本を書く人は

直木賞受賞作家に多いんです。

それが、この村田沙耶香の本、読みやすいですし面白いです。

万人受けはしないでしょうが

奇妙にとんがったところがいかにも「文学」でいいです。

 繰り返されるいびつな母と子の関係、

少女の満たされない欲望、凶暴な鬱屈、

ゆがんだ男女の関係と不思議な結合。

「現実」からはみ出さないように必死でバランスをとる

不器用な女性達。

ところどころ、生理的に悲鳴を上げたくなるシーンはありますが

変な吸引力があり、読み続けてしまいます。

 村田沙耶香は実際にコンビニに勤務していたそうですが

この人が接客するコンビニエンスストアって、、、

パトリシア・ハイスミスがいたおもちゃ売り場くらい怖いです。





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最終更新日  2016.08.31 22:06:28
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