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キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

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キータン.

キータン.

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2006.12.27
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頭が痛い。どうしてだろう。わかった。二日酔いだ。
キクッコ姉さん、マユッコ姉さん、ユタカ兄さん、あまり呑まない。
宴は早めに終わって、それぞれホテルの部屋に戻った。

部屋に戻って片手に持っていたビールと焼酎と肴をベッドに投げ置いた。
窓のカーテンを思い切り開けた。
おお、新幹線が走っている。向こうに丸の内の夜景がある。最高の個人バーだ。
しかも、ビールと焼酎と肴がある。フフフフフフフ。

        1227-2.gif

ひとりで夜景を見ながらちびりちびりと呑んだ。
旅に出ると、いろんなシチュエーションが起きるから楽しい。
寄席で呑めなかったけれど、このような夜景を肴に呑める。うん、いいではないか。

ひとりで呑むとね、歳をとったせいか昔を思い出す。
それにね、五十を過ぎてから、先輩や同僚の訃報を多く聞くようになった。
「キータンさん、今晩暇ですか、ちくっと呑みませんか」
そう語りかけてくる呑み友達が減ってきた。

歳を重ねるということは、そのような寂しさが多くなることなのかもしれない。
そしてその寂しさを癒すために、人は旅に出るのかもしれない。
う~ん、せつないひとりの宴となっていく。

そんなこんなで呑んでいるうちに、ベッドで寝ていた。ああ、だらしないよな。
おっととと、旅のコーディネーターは二日酔いに負けてはいけない。
早速に起きてホテル前の東京フォーラムに出かけた。

今日、晴れていれば、東京フォーラムの前広場で掘り出し物がある。
そう、ヨーロッパの旅が楽しいのは教会前などでの広場の市だ。
そのようなものを、三人に体験して欲しかった。

広場に行くと大勢の人達がうろうろして準備をしていた。
古着、骨董、絵画、古本、ふむふむ、オッ焼鳥屋も準備をしている。
私の情報は確かなようだ。ふふふふ、三人は喜んでくれるかな。

        1227-3.gif

ホテルに戻ると、私は朝風呂に入った。二日酔いを飛ばすためだ。
とかなんとか言ってね、風呂上がりに冷蔵庫に入れておいたビールを呑む。
ああ、旅は最高だよね。

来年からは酒を控えよう。そう健康第一の年にしましょう。
そう、この旅を呑み納めの旅といたしやしょう。

そして、結局、お三人を掘り出し市そして相田みつを美術館にご案内した。
掘り出し市の話はしたらキリがない。やはり市は楽しい。
相田みつをさんの詩には多くの元気を戴いた。

私の気持ちは秩父宮ラグビー場へと傾いていた。
お三人さんとはここでお別れだ。
ユタカ兄さんはドイツへ向かう。
キクッコ姉さんはお孫さんが生まれるとかで心配していた。
マユッコ姉さんは飛行機で故郷に戻って仕事らしい。
みんな、それぞれに真剣に頑張って生きている。

私、私しゃあ、これからラグビーを観戦して
ふふふ、夕方にはカオル姉さんに会ってお食事をするんだべえ。
こんな人生でいいのだろうか。自分ながら不安になっていった。ああ。





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Last updated  2006.12.27 17:30:30
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