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チェコの若者は、バスや電車では老人にすぐに席を譲る。 それを聞いて、私はチェコに長く滞在していた人に尋ねた。 「チェコの若者は、バスや電車では老人にすぐに席を譲ると聞いたのですが それは本当の話なのですかね?」 その人はきょとんとした顔をした。 「それはチェコに限らずに当たり前のことでしょう」 質問した私は困ってしまった。 「日本でも老人や困っている人がいたら席を譲る。それは当たり前のことです。 それが当たり前と思っている私、チェコも同じだと思いますよ」 老人には席を譲るのは、当たり前、そう当たり前なんだ。私は恥ずかしくなった。 当たり前ということを反省しなければいけない。 そんな時、兄から靴をお土産としてもらった。 兄は韓国によく行く。ハングルを勉強している兄は韓国に熱中している。 「おい、お土産だ」と言って紙袋を手渡された。 私は早速に開けた。驚いた。PRADAの靴だ。 兄は韓国のいかがわしいお土産屋の前で呼び止められた。 「お客さん、いいお土産があるよ」と勧められた。 勧められた靴の底にはなんとPRADAと書かれていた。 「本物のPRADAよ、ここにmade in italyとちゃんと書いてある」 店員の説明に、なるほど、兄は素直に頷いてしまった。 「それに通し番号を打っている。ニセモノは番後を打ってないある」 店員が指さす靴の内側に、なるほど、白く番号が打たれていた。 「それになにより、この皮の強さ、これが本物の証よ」 店員が両手で強く引っ張る。なるほど、兄は信用しかかった。 「これ、イタリアでは十万円する。ここ韓国、安いのが当たり前」 ふむふむ、韓国では安いのが当たり前、兄は頷いた。 「五千円、千円札五枚でいいよ」 店員が言った値段に、兄は驚愕、呆然したそうな。 呆然している兄に店員は靴を押しつけながら言った。 「ヨシッ、お兄さん、三千円でどうです」 ああ、ブランドに詳しくない兄もニセモノと気づいた。 通し番号を見ると、全部同じ数字だ。 ニセモノと見破れた店員が絶叫した。 「二千円、お兄さん、買う、絶対に買う」 兄は買った。私の足の寸法を覚えていた。 「韓国では安いのが当たり前には参ったよな」 そう言いながら、兄は嬉しそうにお土産として私にくれた。 私も嬉しそうな顔して貰った、うんにゃ、戴いた、今、喜んで履いている。 「それPRADAに似ているね」 私の足下を見た友人から言われる。 「うん、韓国、安いのが当たり前」 私はそう答えるようにしている。テヘヘヘヘ。 老人に席を譲っているかって? うん、先日、若い人から席を譲ってもらった。ああ。 人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな! ■私が応援しているブログです。フク爺さんが私です。 下記をクリックして、一度覗いてみて下さいな。 →里の茶店「しゃらの木」・フク爺さんとサチ婆さんの立ち話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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