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リクルートスーツを着ている女子大生が歩いていた。 夏を思わせる暑い陽射しが、女子大生に容赦なく注いでた。 リクルートスーツ、まだ就職が決まっていないのだろうな。 働きたい若者がいるのに働ける場がない。 この国の政治家は何をしているのだろう。 私の中にやりきれない怒りがこみ上げてきた。 テロ支援、年金、憲法改正、老人介護などを論議するのもいいだろう。 ただね、若者達が夢を抱いて生きていける環境だけは整えて欲しい。 前九州厚生局長のあの恥を忘れた顔を見るだけで頭にくる。 救急車で搬送されていた妊婦がたらい回しされて流産した。おかしい。 ネットで知り合った三人が帰宅途中の女性を襲って殺害したという。 「絶対に許さない」とのお母さんの無念さを考えるに涙が出てくる。 この国はどうもおかしくなっている。 普通の国になって欲しい。普通の国に戻して欲しい。 普通に安心して安全に一生懸命に働けるような国にして欲しい。 そう、子供達の笑い声がいつも聞こえる町に、再びして欲しい。 子ども達の笑い声が聞こえる。それが普通だった。 普通の人達が普通に生きていけなくなっている。 この国は一体どうなってしまったのだろう。 「美しい国をつくろう」と、総理大臣が叫んでいる。 「美しい国」よりも、昔の「普通の国」に戻して欲しい。 そう、ただ「普通の国」に戻してくれれば 人々は普通に夢を抱いて生きていける。生きていく。 リクルートスーツの女子大生が立ち止まった。 ハンカチを取り出して額の汗を拭いた。 ヨシッとつぶやいて、女子大生はまた歩き始めた。 顔が輝いている。前を向いている。 「頑張れ」と、私は女子大生の背中にそっとささやいた。 九月、秋は確実に近づいている。 人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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