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キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

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キータン.

キータン.

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2008.03.08
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カテゴリ:ガキの頃

     春を待つ路地裏.jpg

研究室への通勤路として路地裏を歩く。
私にとっては、ただの路地裏ではない。
小学校の時、よく通った路地裏である。

小学校一、二年を過ごした母校に続く路地裏だ。

あの頃は広く感じたのに、今はやけに狭く感じる。
狭く感じるというより、歩きにくい。

あの頃は、この路地をよく走った。

遅刻をしそうになった、忘れ物を取りに戻った……。
当時の一心不乱に走っている自分を思い出して
ふふふふ、思わず苦笑いをしてしまう。

あの頃は、コンクリート舗装などしていなかった。
水たまりがいつもあった。
陽が当たらないのでいつまでも残っていた。

冬などは、その水たまりが凍った。
すると凍った氷で遊ぶのが子供の常だ。
割ったり、破片の上に乗ったりと、そして遅刻しそうになる。

この路地の先の左に正門がある。
そこから校長先生が心配そうに顔を覗いていたのを思い出す。

うん、左の柵に沿って桜が何本も植えられている。
路地も周辺の家も立派になった。
しかし、桜の木だげは変わっていない。

四月、春になれば花をパーッと咲かせてくれる。
風に乗って可憐な舞を見せてくれる。

人それぞれの「あの頃」に戻してくれる。

さあ、今年も桜の季節、この路地裏を歩ける。

生きている、生かされている、そう「生きていけ!」

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Last updated  2008.03.08 08:49:34
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