2014/06/04(水)21:33
原田マハ 『翔ぶ少女』 読了
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≪内容紹介より≫
「生きて、生きて、生きぬくんや!」1995年、神戸市長田区。震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸騎(イッキ)、妹の燦空(サンク)とともに、医師のゼロ先生こと佐元良是朗に助けられた。復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいく四人を待ち受けていたのは、思いがけない出来事だったー。
震災孤児となった小学生の少女の目からみた、
阪神大震災直前(当日の早朝)から10年後までの話です。
震災当日を描いた第一章は、震災を直接知らない身で読んでも、辛く身体が震える思いでした。
震災を我が身に受けた方にとっては、読むのも辛いのではないかと思います。
パン屋を営んでいた両親を震災で失った三兄妹。
主人公ニケは震災で崩れた瓦礫に足を挟まれ動けなかったところを、
医師のゼロ先生に助けられましたが、片足は不自由になってしまいました。
両親を失った三兄妹と妻を失ったゼロ先生の養子になり、仮設住宅で生活をしていきます。
前半は人々が少しずつ震災から再生していく様子が描かれ、
最後までこういう感じで頑張って生きて行こう!
で終わるのかと思いつつ読んでいたのですが、
後半は様子が少し異なり、ファンタジー調になって「あら?」という感じでした。
また、全てが良い方向へ流れていくので、出来すぎというか
ちょっぴり、「え・・・」と思うところもありますが、
それは題材が題材なので、その方が良いのだろうと思います。
主人公が小学生から中学生ということもあり、中高生にも読みやすいと思います。
中間テストも終わったことだし、我が家の中学生に薦めてみようかな。