お友達の付き添いで、ヴァイオリンの専門店に行った。毛替えをしなきゃと思っていた私の弓。ショーケースをのぞき込む。
「私の弓と毛並みが違う・・・。高いなぁ・・・」
と思いながら見ていると、すかさず店員さんにつかまった。明るく、人当たりの良い感じの男性。いろいろと話をしていて、聞かれた。
「お使いの楽器のメーカーはどこですか?」
「木曽鈴木です」
「あ~今はそのメーカーはもうないですねぇ」
「えぇ~~っ!!」
ショックです。その昔ヴァイオリンの先生に、
「値段のわりには良い音が鳴りますね。これはめっけもんですよ」
と言われ、私自身も気に入っていた。まさかそのメーカーが廃業とは・・・・。計算すると、約30年前に購入した楽器。よくも無事で今まできた。弦もそのまま。ケースはさすがに壊れて買い換えた。
で、本題の弓。勧められたのは高くてとてもとても・・・。カーボンと木・・・。製作した国・・・。さまざまな話を聞いた。フムフム・・・・。私の楽器が国産だから、国産の弓?いやいや、まだまだ我が家には親のすねかじりが2人もいる。まだ私の趣味に使えるお金はないし・・・・。お友達は
「ランチを減らせばいいのよ」
と・・・。う~ん。こんな事が家族にばれたら・・・・・。金欠の我が家には無理な話・・・。宝くじ、買おうかなぁ。