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カテゴリ:ささやかな幸せ
この季節、お買い物には極力、歩いていきます。車でお出かけでも、窓は全開です。なぜって、せっかくの香り、この時期しか味わえませんからね。 今日はいくつか、歌を詠んでみました。
いにしえの 京の香り 漂いて 我が庵にも 秋の到来
私が初めて金木犀を知ったのは、幼稚園の頃でした。京都御所のあたりでしょうか、母と出かけた折に、とても良い香りの花を見つけ、母に「この花は何?」ときいたことが最初の記憶です。その頃は京都の匂いだと、ずっと思っていました。
川わたる 甘い香り 金木犀 歩みとめては 深呼吸する
この時期、橋の上に立つと、そよ風とともに、金木犀の香りが漂ってきます。ついつい、深呼吸してしまうのは、私だけでしょうか…
トロトロと 足取り遅く 慣れた道 心にためる 花の香短し
普段歩く買い物の道。どこの角を曲がれば、金木犀の木があるかわかっているので、歩みもゆっくりになります。雨が降ったら散ってしまうので、1年分の幸せを吸っておこうと思うのです。花の命は短くて…ですね。雨が降らないことを願います。
忍ぶ恋 文をしたため 添える枝 木犀の香り 愛しの君よ
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Last updated
2010年10月07日 07時42分45秒
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