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KIKIの山行き・・・ 山と山の花

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2017.08.06
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夜中に、相棒が何度もトイレに行くたびに目が覚めて

熟睡できなくて、イライラしてよけいに目が冴えてきました。

結局、当初考えていたより早めに出発することにします。

登山道の距離を短くできないし、歩くのを早くできないし

膝が悪いのを治せないし・・・

それならできるのは、スタートを早めてゆっくり膝をかばいながら歩く事。 

昨日、すでに登山届に記入済みで 

ヘッドライトの明かりを頼りに あるきだします。

意外に登山道は整備されていて

石段が組まれていたり 

ところどころのヌタ場などは木道が敷かれたり

思ったよりも斜度が無いので体慣らしに良い感じです。

だんだん空が明るくなって夜が明けて来ました。

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前方の山頂部だけ見えているのがトムラウシ山

モルゲンロートに染まっています。

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花畑も出て来ました。

この先コマドリ沢への急降下は岩がゴロゴロして歩きにくいこと!!

 

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沢を上流に向かって詰めてゆくと

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コマドリ沢分岐 到着

ここで朝ご飯です。

この先、単独の男性たちに次々に追い越されていきます。

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チシマノキンバイソウ

 

ただでさえ遅い亀足なのに 

雪が融けた後に、花がたくさん咲いているからです。

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エゾコザクラの群生

ワオ~うれしくて、足が進みません

本州のハクサンコザクラより色が濃くて鮮やかです。

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谷は花畑になっています。

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 谷の上部にはまだ雪渓が残っています。

日陰なので暗くて、だから雪が残っているのね 

 

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 下を見たら結構な斜度です。

しかしすぐに山際に取り付いて雪渓を歩かなくなり

樹林の谷を登り詰めます 。

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トカチフウロ

(チシマフウロのなかで北海道に咲く、特に色の薄いのはトカチフウロ )

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 マルバシモツケの群生の向うは朝日が当たって輝いています。

 

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ハクサンイチゲ

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前トム平に向けて岩ゴロゴロの歩きにくい道をマーキングを頼りに進みます。

登り詰めたらお花畑を進むことになり

もう、うれしくてうれしくて疲れを忘れそうです。 

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イワブクロ

 

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チシマギキョウ 

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 チシマツガザクラ

やっと会えたね、今まで見たツガザクラとは違って

一属一種(ツツジ科チシマツガザクラ属)の珍しい植物です。

葉の間から長い花柄を出して数個の花をつける 

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前トム平

ここで朝ご飯の残りのパンを食べて

さあ~~いよいよトムラウシ山頂を見ながら進みます。

真っ青な空にテンションが上がります。

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タカネトウチソウ

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前トム平から高度を上げながら岩の道を進みます。

時々振り返っては前トム平とその向うに姿を現した十勝連峰を眺めます。 

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山頂がそそり立っています。 

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そして目の前に池と雪渓と岩とトムラウシ山の山頂と青空のコントラスト

ボーっと眺めて足が止まってしまいました。

 

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なんという雄大な景色でしょうか

見とれていたらどんどん追い越されて取り残されてしまいます。 

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エゾツツジ

北海道の花は何て色鮮やかなんでしょうね!! 

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エゾヒメクワガタ

本州のヒメクワガタよりも花が大きく色が濃いのです。

 

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ハクサンイチゲ 

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エゾツガザクラ

この花も会いたかった花です。 

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チングルマと岩  いい感じ!! 

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エゾツガザクラとチングルマ

花畑に足が止まりっぱなし

 

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チングルマがこっち向いて写真を撮ってと言っています。

 

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アオノツガザクラ

 

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エゾコザクラ

 

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エゾヒメクワガタ

 

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チングルマの穂

これも絵になります!! 

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まだまだ山頂は遠い!!

でも花たちが私を元気にしてくれます。 

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ヨツバシオガマ

 

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ミヤマキンバイ

 

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ウスユキトウヒレン

 

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十勝連峰を眺め 

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ズームで

 

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エゾイワツメクサ

 

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あ!! 何か走ってる!!

慌ててピンボケですが、エゾシマリスです。

 

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進んだかと思ったら止まって景色を見てます。

なかなか山頂へは行けないね。 

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岩のガギガギが山頂 

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イワヒゲ

 

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山頂直下 

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ヤッタ~~

百名山完登です。うれしい~~

山頂にいた人たち10人ほどが拍手してくれました!!

おめでとうってグッド 

記念すべき日がこんなに良い天気で良かった!!

2月に予定を立てて、晴でも雨でも登ろうと決めたけれど 

正直、こんなに晴れるとは思っても見なかったです。 

 

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岩だらけの狭い山頂でお昼ごはんのおにぎりを食べながら

山を眺めます。 

まだ興奮していて、おにぎりの味がしません。 

 

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一昨日登った大雪山の旭岳方面 

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ズームで旭岳

 

山頂でゆっくりして感動もおさまったので

そろそろ下山です。

帰りも長いのでまだまだ気が緩められません。 

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ミヤマリンドウ

 

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エゾウノサギギク 

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コマクサ

 

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チシマツガザクラ 

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イワギキョウ

 

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ミヤマキンバイ

 

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ハクサンコザクラ

 

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ウコンウツギ 

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チングルマとウコンウツギとナナカマド 

 

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エゾヒメクワガタ

 

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ハクサンチドリ

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前トム平を過ぎてコマドリ沢を下ります。 

コマドリ沢分岐からジグザグに山腹を登る時は

不揃いに積み重なった岩の歩きにくい道で 風が無く

暑くて暑くて汗が噴き出ます。

 

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登りきってカムイ天上に向かうときは

岩が無くなり、緩やかでひたすら距離を稼げます 

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整備された登山道 

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ここが山頂の見納め 

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カムイ天上 

今朝はまだここでは暗くて写真が写せなかったところです。

ここで丸木のベンチに腰掛けておやつタイム

後ろから追いついてきた5人グループと少し話をして先に行ってもらい

そのあと男性二人組にも先を譲り 

そしてこの後歩き出したら・・・

ヒグマと遭遇のKIKI一発 。

相棒がいつもの通り私より10m程先を歩いていたのですが

急にものすごい勢いで「クマだ~、クマだ~」と言いながら戻って来ました。

私は何が起こったか一瞬分からなくて、足がすくんで動けません。

相棒は私のストックの一本を手に取って、身構えて「戦う」と言います。

私は「そんなことしてもだめだわ!!」と・・・ 

相棒は「じゃあ上に戻って逃げよう」と戻りかけます。

私は「どうすればいいの、どうすればいいの」といいながら前方を見ていると

笹の向うに黒っぽい頭がこちらの方にやって来ます。

全身が見えるのはもうすぐです。

その時、ポーチに笛を入れていたことに気が付きました。

ここに人がたくさん居るという風に知らせた方がいいと思って

ピーピー吹きました、必死で・・・効果があるかどうかわかりませんが。

するとこちらに向かっていた黒い物の動きが止まり

右の崖へ下りて行きます。

それに向かってピーピーと吹き続けました。 

距離は10mほどで、笹の中をヒグマの背中が見えています。

しばらくピーピー吹き続け、ヒグマが向うの方へ行くのを見届けて

やっと歩き出しました。

歩きながら、相棒がクマと目が合った状況をやっと落ち着いて聞くことによると 

私の先を歩いていた相棒は緩やかなカーブを回ったとたん

12~3m前方にヒグマ がいたと・・・

クマと目と目があったのですが、クマが5~6歩 自分の方へ

やって来るので、2~3歩下がったけれど

クマが止まらずそのままやって来るので怖くなって

慌てて私に知らせに来たというのです。

(本当は走ってはいけないのに・・・)

笛で逃げてくれたからいいけれど

百名山達成した帰りに、クマに襲われたなんてシャレにならないですね。

 

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クマとの遭遇は、短縮登山道分岐の手前まで5分のところでした。 

分岐から登山口までの15分は

時折、笛をピーピー吹きならしながら下りて来ました。

トムラウシ温泉「東大雪荘」で入浴するときに

フロントでクマ目撃情報を報告して帰ってきましたが

ここ数日そのクマらしいのがそのあたりで目撃されていたそうです。

カムイ天井で私たちを先行していったグループは、人数が多くて話声で

クマが先に逃げたようです。

その後の男性二人組は我らと同じところで

我らの前に出会っているのですが

男性二人組でしたからにらみ合いの末

クマがゆっくり移動して行き

次の私達の時は、相棒が一人で先に歩いたため

バッタリ出会ってクマが避けてくれなかったようです。

どうやらそのあたりがそのクマの縄張りのようですね。 

百名山達成とヒグマの遭遇と合わせて

トムラウシ山は一生忘れられない山となりました。

そしてトムラウシ公園の美しさ、花の多さ、花の色の濃さなども

青空と共に忘れられないことです。






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Last updated  2017.08.09 07:51:08
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