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KIKIの山行き・・・ 山と山の花

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2021.09.06
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カテゴリ:カテゴリ未分類

5日(日)
このごろずっと天気が不安定で、
晴れが安定してくれないと、高い山に行くのはためらってしまいます。
以前槍ヶ岳の山頂で、雷が鳴り始め
慌てて下りる時、鉄梯子を掴んだら
雷の磁気でビリビリ感電しながら下りたのが忘れられません。
だから今日も、遠い山、高い山は諦めて、傘を差しても歩ける山にしました。
滋賀県長浜市木之本町坂口集落から登る、呉枯ノ峰と寒山時です。
呉枯ノ峰(くれこのみね)は標高531.8mの低山ですが
琵琶湖横の国道365号線から急にせり出しているので
斜面をジグザグに急登し、山頂には一等三角点があります。
 
大箕山 菅山寺は764年初代照壇上人が孝謙天皇の勅命を受けて建立したお寺で
湖北27名刹 一番札所になっています。
菅原道真公が幼少時に居たとされ、山門には菅公お手植えのケヤキの巨木が
対になって生えています。
今回は15年ぶり3回目です。

天気が良くないから選んだ場所なのに、予想以上の良い天気です。
晴れはうれしいけれど、こんな天気ならもう少し高い山にすればよかったかと
少し複雑な気分で歩き出します。
登山口はいくつもありますが、今回も含めて全て坂口集落から登っています。
集落手前の国道365号線沿いの賤ヶ岳サービスエリアに車を停めて
国道から斜めに集落に入る狭い道を進むと、赤い鳥居が見えてきます。



天満宮跡の石柱の横側には菅山寺という字もあり
以前は赤い鳥居の扁額には「大箕山」と書かれていました。
15年も経てば落ちたのか、外されたのかもうありません。





鳥居をくぐって案内看板を見て、坂道を登っていくと




弘善館(菅山寺の資料館のようです)
行きも帰りも閉まっていました。




弘善館を過ぎて振り返って見たら、下の赤い鳥居が見えます。





集落を抜けて山の際にある、北陸自動車道の下をくぐるガードを通って




「←菅山寺」の看板を山に入ってゆきます。





急斜面をジグザグの九十九折れに登っていく途中には
菅山寺の参道なので、ところどころ石仏が配されています。




歩きやすい山道です





石仏は落石が当たって
首が折れたのかと思いますが、半数以上に首がありません。





写真で見るより、急坂なので時々写真タイムで休憩





お天気のよさがわかりますね





「坂中地蔵」
この名前は鈴鹿の三池岳の登山道にもありましたね。





囲いの石板があるけれど、首がない石仏




台座が残っているけれど、石仏はどうやら崖下に落ちてしまったようです。
探しだしてあげたいですね。




杉の大きな木





分岐に到着
このまま前進すれば、呉枯ノ峰へ
KIKIの立っている後ろへ下ると菅山寺へ

KIKIが見ているのは琵琶湖です。
以前は展望がなかったのですが、昨年伐採されて展望が良くなったとのこと。
帰りにここで出会った方に教えていただきました。




ベンチに座って琵琶湖を眺めます。





一番右の近い山は「賤ケ岳の戦い」で有名な賤ケ岳です。




大きな木がたくさん残っているはずですね、国有林でした。





菅山寺はここをグングン下ります。

ひとまず呉枯ノ峰へ向かいましょう。




記憶では、ほとんど平行移動だと思っていたのに
緩やかですが上ったり下ったり3~4回繰り返して




大きなキノコがいっぱいです。





すべて食べられたら大収穫ですが、たぶんみんな毒キノコでしょうね。





分岐から1.5キロほど歩いたら




植林の中を少し、迷うような踏み跡を行くと
前方に少し広いところがあり




自然林と植林の境界の広場が山頂(531.8m)
一等三角点(点名 呉枯ノ峰)があります。







木に囲まれて展望もないので
写真を撮ったら下山します。




この後、山頂手前で出会った単独の男性が追い付いて、
結局菅山寺まで一緒に行くことになりました。
先ほどの分岐から、帰りが嫌になるほどグングン下って




菅山寺の境内の中の朱雀池
山の中の静かな池です。





意外に大きく





大きな鯉がたくさん泳いでいます。



近江天満宮は白い布で覆われて
屋根は崩れ落ちそうで近づけません。




2006年の近江天満宮
鉄柱で屋根が崩れないように支えていますが、まだ参拝もでき
絵馬の奉納もされています。

2006年の写真と比べて
建物のこうした朽かたが、あらためて年月を感じさせます。




池の周りには古いお寺の施設がたくさんあります。





山門に向かいます。
ここも大きな木がいっぱいです。






苔むした石段を登り





本堂の前には大きな木
スキンシップして鋭気を貰います。





本堂も崩れそうなほど傷んで、ロープがしてあり
立ち入り禁止の看板もあります。
前回来た時から15年も経つと、全く同じ建物とは思ないほど傷んでいます。




2001年の写真

菅山寺の赤い提灯がぶら下がっています。
参拝するために階段も上がれました。





菅山寺の現存する建物は、賤ケ岳の戦いや地震などで大破した後
江戸時代に再建されたものだそうです、
鎌倉時代の全盛期には3院49坊の寺院があったそうで、
そのころ、ここはすごく広範囲にわたりたくさんの建物があったのでしょうね。





鐘楼も立ち入り禁止になっています。
以前来たときは釣り鐘もあり、KIKIは突かせてもらいました。





2001年の写真
鐘をついています。




山門の前に菅原道真公がお手植えした樹齢1300年の大ケヤキ
二本のケヤキが対になっていましたが
右のケヤキが折れてしまいました。





毎回、対のケヤキの真ん中で





2001年の写真
私もケヤキも若い!!
20年も前になります。





2006年の元気なケヤキの巨木
いろいろな山で巨木に出会いましたが、ケヤキのこれほどの巨木は初めてです。





宝物蔵
壁の一部が崩れています。
もしかして大ケヤキが折れたとき、折れた木が当たったのかもしれません。
ケヤキの破片が入り口に集められています。





反対側から見上げています。

このあたりでお昼ご飯
ご一緒した男性はお昼ご飯を持っていなくて、ここでお別れです。





ランチの後折れたケヤキを観察
すぐ横に崩れるように二つに折れています。





私がとてもスリムに見えるほど、太く大きなケヤキの木です。
15年の歳月をいやというほど実感しました。




奥に行くと庫裡と護摩堂があり、その前にも巨木のイチョウの木があります。
無住の寺なのに、雑草が無くきれいに手入れされているのは
管理する人がいるのだと感心させられます。




歴代の住職さんのお墓がある横を通って
分岐まで戻ります。
急登を途中何度も休憩しながら、分岐まで戻って
琵琶湖を見ていたら、すぐ後ろを男性が登ってきて
いろいろ教えていただきました。

その男性は、定年退職後第二の人生で好きな山の保存活動をするために
長浜市の外郭団体で菅山寺の保存に協力しているそうです。
こういう方々のご苦労で、私たちは楽しく山を歩いて
観光したりできるのですね。




赤い鳥居まで下りてきたら、朝は気が付かなかった牛の石像があり
頭をなでなでして、ここは天満宮の跡地でもあったと改めて思いなおしました。

菅山寺が山の中なのに雑草も蔓延らずきれいに手入れされているのは
ふもとの坂口集落の方々が菅山寺を保存されているようで
呉枯ノ峰(くれこのみね)は、その菅山寺と共に楽しめる
素晴らしい山です。
15年ぶりでやってきましたが、急坂は今までの倍ほどの時間がかかりました。
しかし静かな山歩きと、静かな山の中のお寺と両方が楽しめる
隠れた名山かと思います。
近くに賤ケ岳の戦いの舞台となった賤ケ岳もあり
余呉湖の周回と合わせて楽しめます。
次にここに来るときは、果たして登れるかな、ケヤキに会いに来れるかな・・・








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Last updated  2021.09.06 23:59:34
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