災害に備えて~一瞬で命を奪う建物の倒壊~
●死者の数と死亡推定時刻・・・ 平成7(1995)年1月17日午前5時46分に地震が発生した阪神・淡路大震災では、亡くなられた方のうち、80.5%の方が最初の15分間に亡くなっています。まずは地震発生直後を生き抜くことが大切です。●建物倒壊や家具転倒による死亡が83.9%! 地震発生直後に多くの命を奪った原因は何なのでしょう。 図のとおり窒息や圧死による死亡は66.3%。ショック・損傷、打撲・挫滅傷、臓器不全なども、建物や家具の下敷きになったことによるものと考えられるため、建物の倒壊や家具の転倒による死亡が合計83.9%に及びます。 「阪神・淡路大震災による神戸市内の死者(関連死を除く)の死因分析」●耐震基準で変わる倒壊率 建築年が新しくなるほど、建物の被害は少なくなります。昭和57(1982)年以降の建物では、74.7%の建物にほとんど被害がありませんでした。昭和56(1981)年の建築基準法の改正で耐震基準が強化され、建物の安全性が高められたためです。建物の耐震化や家具の転倒防止が重要です!!