効果測定解答【問題1】何を見て、詐欺師と気づいたか。これは、第1話から3話に答えが書いてるようなもの ですから、ほとんどの方が分かったでしょう。 【答えは】 ■商業登記簿謄本の(目的)の追加変更と登記日。 ■所在地の移転の経緯と登記日。 何度も繰り返しますが、取り込み詐欺師のほとんどは 商業登記簿をよーく見ることで大半が判別できます。 今回はこの2つでしたが、これ以外に■役員変更も鍵です。 先ず、目的が以前の目的の上位に、明らかに業種の異なるもの が二つも加わっていた。これが明らかに違和感。 詐欺師はミスを犯した。 追加された上位2業種の取引きで仕掛ければ、多少の迷彩になった。 なのに、下位の業種品目で仕掛けた。 阿呆な詐欺師 (詐欺師)「あのー魚沼産コシヒカリを100万円分仕入れたいんや!」 (最強の盾)「おっさん、何言ってんの?おっさん宝石屋やろ?」 (詐欺師)「おう、よく知ってまんな。でもそれだけや、ないんやで」 (最強の盾)「おっさん、いい加減にしいや!それだけやないって 他には電気製品販売やろ。なんで米を仕入れるんや」 という感じです。 で、それに加え目的変更と所在地変更がほぼ連続して起こっている。 要するに、前の場所で仕事ができなくなってきたんで、 他の場所へ移って、商売の内容も変えたってわけ。 ■会社名の変更が伴うケースも多いから注意ね。 詐欺師は事業ってヒント出しましたよね。 詐欺師は人だますのに有限会社なら300万以上の資本金積んで 会社を設立すると思います? しないですよね。当然。 で、なんで会社持ってるのか? 買ったの、安く。 特に設立時期の古い会社が詐欺師は好き。老舗ね。 休眠会社っていうんです。 これ、売ってるのね。昔は探して買ってたみたい。 今はネットで売ってる。(笑うよね。マジだよ。) 有限5万円、株式10万円から買いますって。 その手のサイトに広告出てました。 【問題2】他にできそうなことないか? 【解答は】 ■閉鎖登記簿謄本を取得する。 変更前の会社の登記内容と比べると、もっと明らか。 役員が全員代わっていたりしたら、ばっちり怪しい。 ■移転先の事務所を訪問する。 大抵は商業登記簿に記載された目的が羅列された看板が掲示されてる。 何でか、想像つきますよね。 それと、事務所に商品らしきものがない。 何も考えずに行けば普通の会社だけど、どこか普通と違うの。 ■事務所所在地のタウンページ検索 似たような会社名を探して、その所在地をチェックして下さい。 近場にダミーの事務所をいくつか保有して、同時にいろんな詐欺を 仕掛けているケース。 短期で店舗・事務所を借りて、一気にパクルの。 詐欺師は事業だよ。それも超短期の。何をしたいか分かりますよね。 まだ他にも沢山ありますが、長くなるので、こんなもんでいいでしょう。 ■与信管理は「入り口」「中間」「出口」でやることが変わります。 詐欺師対策は「入り口」での仕事。 新規で取引きを開始するのだから、どんな会社か、詐欺師じゃないか 確認するのが最初のポイントです。 |