2015/08/01(土)22:35
小学漢字1006が5時間で覚えられる問題集 制作ノート2
坂本です。
今日は前回の話のつづき。
前回の話はこちらにまとめてあります。
http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201507310000/
「見るだけ暗記法」を取り上げたテレビ番組に出演し、
問題集の制作がスタート。
小学漢字1006字をパズルのように組み合わせて、
熟語を4つのレベルに振り分けたところまで書きました。
・入門編(小1から小3相当)
・初級編(小4相当)
・中級編(小5相当)
・上級編(小6相当)
山はこれで越えた!
あとは問題文をつくるだけだ!
と高をくくっていました。
でも、ここで私はなぜか、
自分で自分の首を絞めてしまうのです。。。
■そして、深い森へ。
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私は、問題集のレイアウトづくりに着手しました。
「見るだけ暗記法」に適した問題集のレイアウトとは何か?
ここで私は相当悩みました。
最初は、すべて書き込み式のこのようなレイアウトを
考えていました。
(ラフスケッチですので、かなり雑に書いています)
このレイアウトなら、1ヶ月程度で完成まで行けたはずです。
ただし、問題点もいくつかありました。
・紙面が単純になりすぎる
・下から1回目、2回目、3回目と学習手順がわかりづらい
などの問題です。
ここで私は発想を転換することにしました。
今まで「見るだけ暗記法の問題集」というくくりに
こだわっていましたが、そうではないと。
「見るだけ暗記法」は、単なる学習の手段に過ぎない。
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本当に大切なのは、漢字問題集としての「完成度」だ。
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深く考えずにそのまま問題集をつくってしまえばいいものの、
私はあえて深い森へ入ることを決断してしまったのです・・・。
■こうして唯一無二のレイアウトが完成した。
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私はよりよい問題集を目指して、
深い森をさまよい歩くことにしました。
安易な道よりも、苦しくて険しい道の方が、
結果的にみんなに喜んでもらえるし、
自分自身の成長にもつながると考えて。
まず、私は市販されているほぼすべての
漢字問題集やドリルに目を通し、問題集として、
どんな要素があるとよいのかを考えました。
そこで出した答えは、
・「書き取り」を中心にしながら
・「語彙力」が伸びる工夫を加え
・「筆順」についてもカバーする
というもの。
そこでいろんな組み合わせ、レイアウトを考えた結果、
形になったのがこちらのレイアウトでした。
(注:こちらも手書きのラフスケッチです)
このレイアウトを見ていただければわかりますが、
次の4つの要素を組み込んでいます。
・「見るだけ暗記法」に適した問題数とレイアウト
・問題文にはできるだけ慣用句やことわざを入れる
・意味のむずかしいところは適宜「語い力アップメモ」欄で解説
・問題に出てくるまちがえやすい筆順は「筆順チェック」で確認
これにより、
慣用句やことわざの意味を理解し、筆順を確認しながら、
漢字を「見るだけ暗記法」で素早く覚えることができる、
いわば、一石二鳥、三鳥の要素を組み込むことができました。
デザイナーにつくって頂いた
最終的なレイアウトの完成形がこちら。
(実際はキレイですが、解像度を下げています。スミマセン。。。)
これで問題集の基本形は整いました。
しかし、未解決の重大な問題が1つ残されていました。
それは、
覚えた漢字を「確実に身につける工夫」です。
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たとえ、素早く漢字を覚えられるノウハウがあったとしても、
実際にそれが身につかなければ意味がありません。
人間は忘れる生き物です。
そこをカバーするために、
ある工夫をこの問題集に加えたのでした。
この話については、また次回。
つづく。。。
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