カテゴリ:歌舞伎
6月歌舞伎座夜の部を観劇
四世鶴屋南北生誕二百五十年・通し狂言 「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」 序 幕:佃沖新地鼻の場 、 深川大和町の場 二幕目: 二軒茶屋の場 、 五人切の場 大 詰 : 四谷鬼横町の場 、愛染院門前の場 薩摩源五兵衛 :吉右衛門 、芸者小万 :時 蔵 お先の伊之助: 歌 昇 、芸者菊野: 孝太郎 六七八右衛門 :染五郎 、ごろつき勘九郎 :錦 吾 里親おくろ: 吉之丞 、ますます坊主: 由次郎 内びん虎蔵: 秀調 、廻し男幸八: 友右衛門 了心: 芦燕 、家主くり廻しの弥助 :歌 六 富森助右衛門 :東蔵 、笹野屋三五郎 :仁左衛門 並木五瓶の『五大力恋緘』をモチーフに、 鶴屋南北の大ヒット作『東海道四谷怪談』を絡めて描いた作品。 パロディ精神とグロテスクな愛憎劇が混在する、南北らしさに溢れたもの、 忠臣蔵外伝といった趣がおもしろい。ちなみに序幕は、夏で大詰めは大雪。 昔、観た記憶があるが、すっかり筋を忘れていたところ([四谷鬼横町]など) があったりなど、序幕から、巡り巡って100両の重みなど、引き込まれるように して、かぶりつき観劇! 善良な浪人が、悪鬼となる姿を吉右衛門 が好演、仁左衛門 の三五郎は、 粋でいなせな小悪党・女房の小万が惚れぬているのも納得! (わたしも惚れますぅ)時蔵は、ファムファタル感は薄いが粋でなかなか。 今回、へぇっと思わせたのは、染五郎の八右衛門、主・源五兵衛への忠義を 軽みも交えてみせる。また、家主の歌六の渋みとおもしろみがパロディと ともに楽しませた。よい役者である。 「物語」 船頭の笹野屋三五郎は、勘当を解いてもらうため父親が旧主のために 必要な百両を調達するため、妻のお六を源氏名:芸者小万として稼が せている。 小万に惚れ込んでいる薩摩源五兵衛(実は不破数右衛門という 塩冶家の侍だったが、御用金紛失の咎で現在は、浪人の身)は、 伯父の富森助右衛門(東蔵)から討ち入りに参加するし名誉挽回のため に百両を借りるが、三五郎と小万たちは、早速この百両を巻き上げにかかる ([佃沖新地鼻][深川大和町])のであった。 三五郎に騙され百両を失った源五兵衛は、悪鬼となり 誤って関係のない五人を斬殺([二軒茶屋][五人切])。 惨殺現場から、逃げ延びた三五郎と小万がは、四谷へ引越すが([四谷鬼横町][愛染院門前])、さて・・・・。 「良寛と子守」 良寛: 富十郎 、子守およし :尾上右近 、 里の子 :初御目見得・渡邊愛子(富十郎長女) 、里の子 大 (富十郎長男) 良寛と戯れる里の子役・二歳にならない愛子ちゃんが主役と言った感じ。 里の子の踊りを真似ながら、手拍子を打ったり、泣きまねをしたり、 右近をまねて踊ったり、頬杖をついて転がったり、なかなかな舞台度胸を見せて おりましたね。役者の血筋だわ~~。 「教草吉原雀」(おしえぐさよしわらすずめ) 鳥売りの男: 梅 玉 鳥刺し: 歌 昇 鳥売りの女 :魁 春 捕らえた生き物を放つ放生会の日。 江戸の吉原仲之町に現れた鳥売りの夫婦と鳥刺しの男が、由来を語り、 吉原の廓の賑わいをみせる風俗舞踊。 最後には、珍しい夫婦の雀になるぶっかえりがあってびっくり。 この踊りで、こういう振り付けもあるのかと・・・(@@) 本日の夕飯:歌舞伎座鳳凰の花駕籠弁当!2500円 量もちょうどよくおいしかったぁ~。 本日のキモノ: 燕模様の紗袷訪問着。地色は紫と薄いグレーでお気に入りの季節物。 帯:傘模様の金通し夏袋帯。クリームベージュ色。 帯締:紫の三分紐、帯留:バロック真珠の涙模様を雨に見立て。 帯揚:黄緑色の夏帯揚げ 長襦袢:黄緑色ビーズ半襟に白の夏長襦袢 足袋:白に藤色の綿レース 履物:紫皮の草履 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 23, 2005 10:20:24 PM
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