キモノで観劇・感激日記

2005/06/27(月)00:44

6月歌舞伎座・昼の部「封印切り」

歌舞伎(198)

6月歌舞伎座昼の部観劇(今日は3階席) 「信州川中島合戦 輝虎配膳(てるとらはいぜん)」 長尾輝虎: 梅玉 、お勝: 時蔵 、直江山城守 :歌六 唐衣: 東蔵 、越路 :秀太郎 「物語」  長尾輝虎は、敵方の軍師である山本勘助を味方につけたいと、 長尾家の執権直江山城守の妻唐衣が勘助の妹であることを利用し、 勘助の母越路と妻お勝を館に招くが、事情を察した越路は、輝虎自ら 運んできた膳を足蹴にして抵抗。さて、短気な輝虎は越路を斬ろうと するが・・・・。 歌舞伎座では、三十三年ぶりの上演とか (感想は、いづれ) 「新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし) 」 太郎冠者: 吉右衛門 、太刀持鈍太郎 :歌 昇 次郎冠者: 玉太郎 、姫御寮: 魁 春、大名某 富十郎 「物語」  主人の大名の遣いで、その伯父宅を訪れた太郎冠者は、 美しい姫御寮に酒を振る舞われ、一差し舞うなど楽しく過ごしたうえ、 餞別に素襖まで頂戴したが、ケチな主人に素襖を取られないようにとしま すが・・・同名狂言を舞踊化した人気の松羽目物。 感想後ほど 「恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 」 封印切、新口村 亀屋忠兵衛: 染五郎、傾城梅川;  孝太郎、槌屋治右衛門 :東 蔵 井筒屋おえん :秀太郎 、丹波屋八右衛門: 仁左衛門 「新口村」では、 父親孫右衛門: 仁左衛門 、忠三郎女房 :歌 江 忠兵衛 と梅川は、同じ 「物語」  大坂新町の遊女梅川は、飛脚問屋の忠兵衛と恋仲。 飛脚仲間の丹波屋八右衛門が横恋慕をし、梅川を身請けすると言い出し、 自分への悪口雑言を繰り返す八右衛門に思わずカッとした忠兵衛は、預かり金 三百両の封印を切り公金横領の大罪を犯す。 梅川の身請けし、心中覚悟で逃げ出す二人、忠兵衛の、故郷の新口村に たどりつき・・身を隠す忠兵衛とその父孫右衛門の、父子の対面がかなっ たのもつかの間、追われる二人は降りしきる雪の中に消えるあわれさ・悲しさ。 仁左衛門の当たり役でもある上方和事に、歌舞伎座で初挑戦した染五郎が健闘。「封印切」では敵役、「新口村」では慈愛に満ちた父役の仁左衛門が これを支えるが、ともかく上手い~。梅川にもう少し華があればなぁと・・・(^^;; 本日のキモノ: 濃い泥色の竹模様の塩沢紬単衣。お蔵の中から出てきたような骨董品な着丈を あつらえたお気に入り。おそらく今は、ここまで細かいお仕事できる方は少ないのでは。 帯:めだか模様黄土色博多帯。 帯締:黒の三部紐、帯富:菖蒲蒔絵 帯揚:黄緑色無地 足袋:麻の葉柄黄土色 長襦袢:黄緑色のビーズ半襟・夏物白地。 履物:黒花緒・ツボ赤の桐ぞうり。

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