カテゴリ:歌舞伎
笑って笑って、灰を浴びたような気持ちである。お土砂は、楽し~い(^^)
「宝塚読本」出版記念ランチを終えて、有楽町から東銀座の新橋演舞場へ。 演舞場での夕飯どうするの友の声もおなかいっぱいで、食べ物のことは、あまり考えられないのだが、とりあえず築地名物まぐろカツサンドイッチを購入。 ということで本日の演目と配役など。 ○ぞうほふたつどもえ 増補双級巴 (石川五右衛門)三幕五場 序幕 大手並木松原の場 洛西壬生村街道の場 二幕目 足利館別館奧御殿の場 同 奧庭の場 大詰 南禅寺山門の場 石川五右衛門 吉右衛門 、此下久吉 染五郎、三好国長 信二郎、左忠太 宗之助 呉羽中納言 桂三、三好長慶 歌昇、次左衛門 段四郎 吉右衛門丈のつづら抜けの宙乗りが楽しめる天下の大泥棒石川五右衛門の話。もちろん南禅寺大門でのぜっけいかなの銘台詞もあり、南禅寺大門のせり上がりなど豪華な大舞台も楽しめる。 花道での吉右衛門には、かっこよさと品のある愛嬌がありそれが客席をわかせる、宙乗りも思ったよりたっぷりで楽しめた。ただ、幼馴染役の染五郎は、美しいのだが、ちょっと若すぎるかも知れない。それにしてもこういう演目を観ると市川猿之助丈が五右衛門を演じた「楼門五三桐」を思い出す。このときの段治郎扮する小鮒の源五郎(五右衛門の手下)がカッコよくて、亀治郎演じるお通姫(久吉の養女)が一目ぼれするのも納得。長身にに派手な衣裳が映えて本当にいい男だったのである。 ○きょうがのこむすめどうじょうじ 京鹿子娘道成寺 白拍子花子 福助 、 所化 種太郎 、廣太郎、 米吉、廣松、隼人 、 児太郎 、龍之助 ほか 恋に身を焼く清姫が大蛇と化し、道成寺の釣鐘に隠れた安珍を鐘もろとも焼き滅ぼしたという紀州の道成寺の伝説を基にした能「道成寺」。それを華やかな舞踊にし歌舞伎舞踊であるが、今回は、道行がなくて板付きにての始まりである。そして、可愛い小坊主がついて、なかなか緊張感があり楽しめた。もちろん型は、成駒屋型。 ○ しょうちくばいゆしまのかけがく 松竹梅湯島掛額 二幕 吉祥院お土砂 火の見櫓 紅屋長兵衛 吉右衛門 小姓吉三郎 染五郎 八百屋お七 亀治郎 長沼六郎 信二郎 丁稚長太 廣松 月和上人 由次郎 若党十内 歌昇 おたけ 芝雀 釜屋武兵衛 歌六 八百屋の娘お七と、吉祥院の寺小姓吉三郎との悲恋ものであるはずが、いや~笑ったぁ。 飛び入り風のおじさんと案内嬢にも、不思議な粉「お土砂」をかけてグニャグニャに。 吉右衛門丈の役者としての可愛げがとっても活きる演目である。 また、亀治郎のお七が可愛く吉三郎にせまるのもいじらしい。 二幕の火の見櫓も、お七の人形ぶりがいじらしく見事な踊りを見せるが、まだ観客を魅せるまでには、いたらないのがおしい。これからを期待! 本日のキモノ:藤の季節に着る豪華な白藤刺繍の萌黄色地訪問着。一階一列目仕様である。 帯は、ランチの記念にあやかって黒地に宝尽くしの袋帯。 藤色刺繍半襟に、紫色綸子の長襦袢。 バックとぞうりは、緑系。 刺繍のアップ 八掛けには、蝶が飛ぶ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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