カテゴリ:オペラ
オペラ「TOSCA」情熱の歌姫・トスカにしかけられた罠。歌に生き、恋に生きた一人の女性の運命。
藤原歌劇団公演「トスカ」<プッチーニ作曲> 新国立劇場オペラ劇場 指揮/菊池彦典 演出/ピエールフランチェスコ・マエストリーニ 脚本:ルイージ・イッリカとジュゼッペ・ジャコーザ ヴィクトリアン・サルドゥの戯曲より フローリア・トスカ:歌姫(S) エリザベート・マトス マリオ・カヴァラドッシ:画家でトスカの恋人(T) 市原多朗 スカルピア男爵:ローマ市の警視総監(Br) 折江忠道 ほか ミシャのポスターでおなじみ(実は、コピーをもっている私)の名女優サラ・ベルナール演ずるこの劇をミラノで観て、プッチーニはオペラ化をする。 彼がこの劇を観てくれてつくづくよかったと。名曲中の名曲に聴きほれ、物語は主要人物がすべて殺され、あるいは自殺するというおどろおどろしい展開でありながら、各幕に散りばめられた美しい曲に魅せられていく。オペラの醍醐味。歌手も、ちょっと怖いトスカをはじめとして好演、指揮も老練・菊池が手堅くまとめて聴かせた。 <物語> 1800年6月。ナポレオン率いるフランス軍が欧州を席巻していたころの物語。 脱獄した政治囚の逃亡を助けたために死刑宣告を受けた画家カヴァラドッシの命を救おうと、その恋人・歌姫トスカは、彼女を自分のものにしようとする警視総監スカルピアの罠にはまっていく。 果たしてトスカは、カヴァラドッシを助けることができ、ローマを脱出することができるのか? 第一幕聖堂を舞台に画家の”妙なる調和”の美と、聖堂の礼拝童での壮大なる”テ・デウム”とその絢爛豪華さ。 第二幕ファルネーゼ宮殿。逮捕されたカヴァラドッシ(彼を拷問するシーンを、今回の演出では観客に見せている)とトスカに迫るスカルピア。彼女は、過酷な運命を与えた神に助けを求めて祈り歌うソプラノの名曲"歌に生き、恋に生き"。 第三幕サンタンジェロ城の屋上にある牢屋と処刑場。カヴァラドッシが自らの死と恋人との別れを想い歌テノールの名曲”星はきらめき”。駆けつけたトスカと互いの愛情を歌う二重唱”新しい希望に魂は勝ち誇って”、それを見守るサンタンジェロ城の象徴・大天使ミカエルの巨大な像(実際と違って、屋上内を見守っているのは、まぁ舞台美術を優先したのかも。 久しぶりに観た・聴いた「TOSCA」、やっぱりオペラっていいなぁ~~~(*^^*) 本日のキモノ:トスカにあわせて、派手めの牡丹の訪問着。金彩と金駒刺繍に彩られて黒地に白い牡丹が満開である。 帯:某織元の京都?年の記念の帯だったらしい。これも豪華な金の帯で牡丹が見え隠れ。 帯揚げは、成人式の時の濃い紅色の麻の葉絞り。帯〆は、金彩に緑の五月。 バック&ぞうりはフォーマル。訪問着の模様の多さに、いつもと趣味が違うよねとの声をいただく。ここ20年近くきているキモノであるが、何度見てもオニューに見えるそうである・・・(^^;; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 14, 2006 08:33:30 AM
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