カテゴリ:演劇・コンサート・ミュージカルなど
復讐は、復讐を呼び・・・・果てしない連鎖を断ち切ることは、できるのか
プロローグ、はげしい太鼓の音と、大地に打ち付ける激しい雨は、やがて、 紅蓮の炎となってエピローグへとつきすすむ。 時代は古代ギリシャ、親殺しの果てに起きる悲劇を描いたエウリピデス作のギリシャ悲劇「オレステス」。トロイア戦争の後日談では、あるのだが・・・勝利したギリシアの総大将一族にふりそそぐ血で血を争うドラマ・・。 急慮、日比谷・宝塚劇場で「ファントム」観劇後(客席で、姿月あさと、谷原さんなどに遭遇)、予定していた「オレステス」夜の部を、渋谷・コクーンシアターで観劇。 「オレステス」 演出:蜷川幸雄 §主な配役§ オレステス…父を殺した母クリュタイムネストラを殺す[藤原竜也] エレクトラ…オレステスの姉[中嶋朋子] ピュラディス…オレステスの親友[北村有起哉] ヘレネ…絶世の美女・オレステスの母の妹でメネラオスの妻。[香寿たつき] メネラオス…オレステスとエレクトラの叔父[吉田鋼太郎] テュンダレオス…オレステスとエレクトラの祖父。(娘がオレステス達の母)[瑳川哲朗] (例によってプログラム未購入なので間違いがあるかもです。) 古代ギリシャ、 プロローグ、オレステスの姉エレクトラが、語る自らの一族とその運命。 黒づくめの女性コロスが舞台に登場し、物語を見守り、時には、嘆きの塊となる。 2時間半、休憩なしで一気に突き進むドラマは、圧倒的な台詞量で観客に、現在、世界でおきている戦争・復讐の連鎖のむなしさを突きつけるのである。人は、無力なのか・・・エピローグ、観客に降り注ぐ各国の旗と国家を印刷したビラが空を舞う。 客席を待ったビラ(再生紙利用)。 おそらく初舞台から観ていたけれど、苦手意識があった藤原君。ひげは似合っていなかったけれどさすがの存在感に圧倒されました。彼の人気・実力、納得である。 今回のツボは、トロイア戦争のきっかけになった絶世の美女・ヘレネを演じた元宝塚男役トップスターの香寿たつき。いや、金髪に白のスリット入りシューミーズドレスを着こなし、見事なおみ足を太ももまであらわに披露して、なかなか魅せる。ちょっと驚き♪ 本日のキモノ:薄鼠色の麻の葉織模様の塩沢の単衣。 帯はギリシアの海を思わせる貝の模様の紬名古屋帯(黒に見えるが深い青である。ちなみにギリシアの海(エーゲ海)は、あまり塩辛くなかったのを思い出す。) 帯締は白の三部紐に銀に珊瑚の月をデザインしたブローチを帯留めに、帯揚げは秋色の柿色。 足袋は鼠色の麻の葉模様。履物は赤のツボに消し炭きり草履。 半襟は9月の季語である朝顔刺繍の半襟(清楚で豪華である) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 7, 2006 11:28:46 AM
コメント(0) | コメントを書く
[演劇・コンサート・ミュージカルなど] カテゴリの最新記事
|
|