カテゴリ:オペラ
1825年のフランス国王シャルル10世の戴冠式のためにロッシーニによって作曲された「ランスへの旅」。東京文化会館で観劇♪
物語は、フランスの保養地プロムピエールにあるホテル「黄金の百合」を舞台に、戴冠式を見に来たヨーロッパ各国の人々が繰り広げるドタバタコメディー。いわゆるグランドホテル形式風なオペラなのであるが、演出が非常におもしろかった。 装置はいたってシンプル。 舞台を現代の保養地のホテルとして、ずらりと並んだ白い椅子が居並ぶ海辺のテラス。そこで繰り広げられる白いバスローブをまとった男女のあれやこれや。一幕は、なんとそのバスローブ姿から黒のフォーマルな姿に着替えるのを男女とも舞台上で見せ、パーティに赴く彼らの姿で幕となるのである。ちなみにもちろん衣装も装置もすべて現代風なモノトーンで揃えてある。 二幕は、パーティ会場。それぞれ歌を披露し、客席からは、風船を持った子供のシャルル10世?登場。彼は、舞台上手で、ハンバーグを食べるおまけつきで笑えた♪ 歌手人では、コリンナを歌った高橋薫子の歌声が、キュートで美しく心惹かれた。 その他、キャストについては、後ほど。 指揮:アルベルト・ゼッタ 演出:エミリオ・サージ 演奏:東京フィルハーモニー 舞台装置・衣装:マドリッド王立劇場 <登場人物> コリンナ(ソプラノ):ローマの女流詩人。 メリベーア侯爵夫人(メゾソプラノ):ポーランド出身。イタリアの将軍の未亡人 フォルヌヴィル伯爵夫人(ソプラノ):フランス人。若い未亡人で流行に目が無い女性 コルテーゼ夫人(ソプラノ):作品の舞台ホテル「金の百合亭」の女将さん 騎士ベルフィオール(テノール):フランス人の士官。プレイ・ボーイでアマチュア画家。フォルヌヴィル夫人の愛人 リーベンスコフ伯爵(テノール):ロシアの将軍。メリベーア夫人を愛する男。真面目で嫉妬深い性格 シドニー卿(バリトン):イギリスの軍人。コリンナを密かに愛する ドン・プロフォンド(バス):学者でコリンナの友人。骨董マニア トロムボノク男爵(バス):ドイツの陸軍少佐。音楽愛好家 ドン・アルバロ(バリトン):スペインの提督。メリベーア夫人を愛している。 ドン・プルデンツィオ(バス):金の百合亭のドクター ドン・ルィジーノ(テノール):フォルヌヴィル夫人の従弟 マッダレーナ(ソプラノ):ノルマンディー出身。「金の百合亭」の女中頭 デリア(ソプラノ):ギリシャ人の孤児。コリンナに保護されている モデスティーナ(ソプラノ):フォルヌヴィル夫人の小間使い。気が利かない。 アントニオ(バス):ホテルのボーイ長 ゼフィリーノ(テノール):世話人 ジェルソミーノ(テノール):従者 本日のキモノ 手描き葡萄模様の柳染色地の訪問着(こちらもこの時期に着るのをいつも楽しみにしている季節もの)。 帯は総刺繍の赤香色の箔袋帯。糸巻き模様が可愛い。帯揚は紫。帯締は練り翡翠帯留つき。 半襟は紫鼠色に乱菊模様。足袋は白。草履は柳染色の鼻緒に濃い緑色の台。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 29, 2006 11:38:03 PM
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