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キモノで観劇・感激日記

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November 22, 2008
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カテゴリ:オペラ
わたしは、ヤナーチェク作曲のオペラは、「イエヌーファ」 「利口な女狐の物語」 を何度か観劇しているが、「マクロプロス家の事」は初めて。友人に誘われての観劇であったが、誘ってくれてありがとうである。

「不老不死とは本当に幸せか? 300年死ぬことができなかった人間の悲劇」
不老長寿の薬を飲み、300年以上の寿命を得た主人公 エミリア・マルティ。
一緒に生きる人々、愛する人が老いて死んでいく中で、自分だけ老いるこなく生きていかなかければならない悲しみと孤独と、その残酷さ。

オペラ「マクロプロス家の事」日生劇場
台本・作曲:レオシュ・ヤナーチェク  
原作:カレル・チャペック
演出:鈴木敬介
指揮:クリスティアン・アルミンク 
管弦楽:新日本フィルハーモニー管弦楽
出演:蔵野蘭子、大間知覚、高橋淳、長谷川忍、初鹿野剛、他
合唱:二期会合唱団

エミリアを演じていたのは蔵野蘭子。300年生き抜いてきたしたたかさと、かいまみられる孤独、ラストシーンの清らかさは必見!!
人気オペラ歌手のエミリアにあこがれる若い女性クリスタを演じた長谷川忍が、清楚なかわいらしさを出していた。
若き日にエミリアを愛した痴呆気味の老人を演じた加茂下稔は、登場場面は少ないがコミカルな演技を披露して場をさらっていた。

何百年も一人で生きていくことの孤独とむなしさに気がつき、処方箋を焼いてしまうクリスタ。最後にエミリアが寿命を得て、早変りで、ギリシア風な真っ白なドレスと長いストレートの白髪になった姿は、時を越え、不老不死の薬を飲まされた16歳に戻ったような不思議な若々しさと、浄化された無垢な美しさに息を飲んだ。彼女は、死を迎えたことで永遠の命を得たのでは、なかろうか。演出家に拍手である。

舞台も弁護士の部屋、オペラの舞台裏、エミリアの部屋など、照明も装置もセンスがよい。
衣装も贅沢な織物や金糸の刺繍などの装飾をあしらったもの、卵型シルエットや着物風、
腰で着るローウエストをポイントにしたストンとしたドレスなど、1920年代のアールデコの雰囲気が漂い私の好みであった。

ヤナーチェクの音楽は、東欧の雰囲気を意識的に取り込んでいて変調も多く、とっつきにくいが、聴いていて飽きることなく、なかなかおもしろい。

ちなみに、24日は、天皇皇后両陛下が、この作品をご覧になったらしい♪

なお、2003年には宝塚歌劇花組で「不滅の棘」というタイトルで宝塚版マクロプロスが上演がされている。脚本・演出:木村信司、曲は宝塚オリジナル版で、主人公も宝塚ならでは、女性から男性に置き換えての上演であったが、主演の春野が、虚無的な主人公を魅力的に演じていた。

本日のきもの:菊の花に芒の葉・飛び交う雀と秋草の訪問着、帯は織りの名古屋帯で軽く。
紫色の一つ紋の絵羽長羽織。足袋は白





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Last updated  January 5, 2009 08:14:03 PM
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