カテゴリ:歌舞伎
新橋演舞場の花形歌舞伎・昼の部が思ったより、おもしろかったので、夜の部を期待して観に行くことに・・で、結果はということ、一番よかったのが最初の復活舞踊の「七つ面」。
踊は苦手のようである海老蔵が、活き活きとテンポよく踊り、面が変わる度に覗く顔が文句なく美しく眼が利く。最後の勢ぞろいもおめでたく時間が短いが楽しい踊りであった。 ○ 歌舞伎十八番の内 七つ面(ななつめん) 元興寺赤右衛門 海老蔵 他 次の封印切は、まず獅童の声がつぶれているのか、台詞が聞苦しいのが何とも。 また、確かに忠兵衛は、馬鹿な奴だとは思う・・思うのだが、恋人の梅川や茶屋の人々が、この人を庇ってあげたいと思わせる雰囲気、男としての可愛さというか愛嬌が無いと芝居として成り立っていかない。残念ながら獅童の忠兵衛は、最後まで罪を犯した馬鹿な奴のままで幕が下りていってしまった・・・(--;; ○ 恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 封印切 亀屋忠兵衛 獅 童 傾城梅川 笑三郎 槌屋治右衛門 寿 猿 丹波屋八右衛門 猿 弥 井筒屋おえん 門之助 「弁天娘女男白浪」では、一番楽しみにしていたのが「浜松屋」での海老蔵のお嬢様であった。しかし、お譲さまが、おかまだったため(声が男声)か、話がこちらも成り立たなくなってしまったのが残念。また、花道での海老蔵と獅童のやりとりが、千秋楽近くにもかかわらず、テンポがあまり良くないのか面白みが薄いのが惜しまれる。 ただ、花形役者の紫の衣装での「勢揃い」と、その後の殺陣、転換する舞台装置(この場のがんどう返しは、やっぱり凄い)は、見応えがありワクワクと楽しかった。最後の「滑川土橋の場」は、この前に観た団十郎の駄右衛門がビロードの衣装がよく似合って貫禄があったのを思い出したためもあるが、団・海老親子共演で通しが観たいとと思えた半通し公演で、ありました。 ○ 弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 白浪五人男 序 幕 雪の下浜松屋の場、稲勢川勢揃いの場 大 詰 極楽寺屋根立腹の場、同山門の場、滑川土橋の場 弁天小僧菊之助/青砥左衛門藤綱 海老蔵 南郷力丸 獅 童 鳶頭清次 市川右 近 忠信利平 段治郎 赤星十三郎 春 猿 浜松屋幸兵衛 右之助 日本駄右衛門 左團次 ちょっと期待が裏目に出たといった感じの夜の部では、ありましたね。ほぼ、かぶりつきの一等席だったのに・・・(^^;; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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