カテゴリ:演劇・コンサート・ミュージカルなど
国立劇場で「ひらかな盛衰記(ひらかな せいすい き)」を観てきました。
元文5年(1740年)に初演されたこの作品、 歌舞伎では「源太勘当」と殺陣のはでさで人気の「逆櫓」は、 観たことがありますが、通しは、はじめて。 今回は、有名な「逆櫓」の部分をカットし、 源太とその恋人・千鳥(後の遊女・梅が枝)の恋物語 を中心に話が進んでいきます。 「ひらかな盛衰記(ひらかな せいすい き)」 梶原館の段、先陣問答の段、源太勘当の段、 辻法印の段、神崎揚屋の段、奥座敷の段 大いに笑えたのは、源太が法印を弁慶といつわり、 ある意味の詐欺を働く辻法印の段。 豊竹英大夫の軽みある力演もあって、客席・大爆笑。 いや、楽しかったです♪ また、神崎揚屋の段は、傾城梅ヶ枝の凛として美しい姿と、 愛する人のために、髪を振り乱して祈るその姿は、とにかく迫力満点。 展開も凄いんですが、豊竹嶋大夫の全身全霊をこめ絞り出すような語りと 勘十郎丈の動きが真に迫って梅が枝が人形であることをしばし忘れて、 どうなることかと魅入ってしまいました。 しかし、鎌倉一の良い男と唄われた梶原源太ですが 芝居のお約束なのか「色男、金と力(武人なので剣の腕はあるんですけれどね) は無かりけり」を地で行く色男振りで、結局は、母親と恋人の千鳥に御世話にな りっぱなしという話。 一ノ谷の合戦に参戦した源太景季は、梅の一枝を、箙(えびら)に差して、 戦いに臨み、彼が騎馬で駆けた後には、梅の花びらが舞い散り、梅の香りが したという伝説に彩られた「ひらかな盛衰記」ですが、 梅が枝と母の献身あってこそということでしょうか? ポスターの千鳥(梅が枝)は、 href="http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=44 81_1.jpg">こちら ちなみに神戸の生田神社の境内には、景季に因んで、 ”箙の梅”が、植えられているそうです。 休憩を入れての3時間45分でしたが、凄くおもしろくて誘ってもらって感謝! 本日のきもの:大雨予報のより着物を断念、 グランドアークで夕食後、バケツをひっくり返したような雨にあったので、 断念したのは、正しかったようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 4, 2009 10:26:51 PM
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