きものあれこれ大和撫子  ★楽天バージョン★

2008/11/24(月)18:56

土台作り

着物ネタ(293)

着物を着るとき、着せるとき、 私は長襦袢までに、非常に気を遣います。 もちろん、着物や帯は、見て分かる部分なので こちらも気を抜くことなく、シッカリと最善を尽くしますが 何よりも長襦袢までって、後から直すこともできないので 特に注意を払います。 着物を着るとき、何が大事でしょう? 私は土台作りだと思います。 そう、いわゆる補正も含まれます。 裾除けの付け方も、大事。 だから、着付けの際もお客様がご自身で付けられても 必ず直します。 ほぼ9割方、お客様は肌着の付け方を知りませんから、 肌襦袢を着てから裾除けをつけます。 本当は、逆です。 肌襦袢も、首にぴったりとくっつけて着てしまいますが 首周りはゆったりと身に着けます。 肌襦袢がはだけてしまうのは、さほど問題ではありませんが 皆さん気になるようで、紐で結んだりされていますね。 そして次に大事なのが補正です。 補正は適度に行います。 お客様にタオルのご用意をお願いすると 「バスタオルが良いですか?」と聞かれることがあります。 実際に以前、バスタオルで補正をされたお話を伺うことも。 ただ、この時点で過度に補正するのはNGです。 その後、どういうお着物を着用されるかによりますが、 細い方でも、少し控えめにします。 そうしないと、着物の厚みが後でおなか周りにつきますので 補正しすぎてしまうと妊婦さん状態に そして長襦袢。 衿の角度、衣紋の抜きなど、 私はお客様のお顔とお体を拝見し、対話して お客様にあった位置を探します。 ココまでできると、とりあえず一安心。 ですが、まだまだ油断できません。 でも、着付けが進むにつれ、土台が出来ていると 着物ののりが違います。 何事も、土台が大事だな~と思います。 美しいキモノ 2008年 12月号 [雑誌] きものサロン 2009年 01月号 [雑誌] 私も事あるごとに、地面に足をつけて 土台づくりを意識しております。

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