千歳綴り

今日は、小学校１，２年生の時、担任してくださったＭ先生の話。







先生とは季節ごとの葉書のやり取りが数年前から始まり、

今年の年賀状にはこんなことを書いてくださった。

『世界中でご活躍なのですね』







九州や広島でちょろちょろしている私の現状を考えると、

『世界中』なんて的が外れているように思えるかもしれないが、

くすっと笑えて、なんだかやる気になった。







『世界中』という言葉から、

もっと広い視野で、

もっと高い視点から、

ものごとに取り組むように諭された気がした。









先生との出会いは衝撃的だった。

例えるなら「二十四の瞳」の大石先生。

私が育った島根の田舎では、

見たこともないような若くて綺麗な先生だった。

おしゃれだったし、センスが良かった。

とても優しかったし、とても恐かった。

笑ったり泣いたりいつも全力投球で、一生懸命だった。

こども心に「カッコイイ」と思った。

それからＭ先生のような教師になることが、私の夢になった。









先生は校長まで務められて、今は退職されている。

あれから４０年が経過したが、

年賀状に書かれた文字は、見覚えのある字のままだった。

相変わらず、

力強くて、美しい。

筋の通った先生の生き方が伝わってくる。









４０年が経過しても、

理想のままで、何も変わっておられない。

相変わらずカッコイイ女性のままだ。