木村　真章（きむら・まさあき）のゴチャまぜ「コラム日記」

今日は、ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）２次リーグのアメリカ戦をテレビで最初から最後まで見ました。
チャンネルを１度も替えることなく試合に入り込んで見ました。
日本時間で朝６時頃から始まった試合は、息詰まる熱戦でした。
日本代表は残念ながら、３対４で９回サヨナラ負けしました。
試合は１回表のイチロー選手の先頭打者ホームランで幕を開けました。
その裏には無死１、２塁のピンチを先発の上原浩治投手がしのぎました。
２回表には、川崎宗則選手が２点タイムリー安打を放ちました。
１死２、３塁で谷繁元信選手が三振した後だけに大きかったです。
守備面でも随所に好プレーが出ました。
２回には小笠原道大選手、５回には岩村明憲選手と川崎宗則選手のファインプレーが飛び出しました。
特に川崎選手の“背面キャッチ”が素晴らしかったです。
ただ、今日のアメリカ戦は“疑惑の判定”に集約されてしまうでしょう。
８回表の１死満塁という勝ち越しのチャンスに、岩村選手は浅いレフトフライを打ち上げました。
３塁走者の西岡剛選手は思い切ってタッチアップしてホームインしたと思われました。
しかしアメリカ側の抗議で、３塁走者のスタートが左翼手の捕球より早いと球審に判定を覆されました。
非常に不可解な判定でした。
僕は野球というスポーツにビデオ判定を用いることには否定的です。
ただ今回ビデオで“疑惑のシーン”を何度見ても、西岡選手はきっちりとタッチアップができていたので、余計に悔しい判定でした。
アメリカのマルティネス監督は、３塁走者の西岡選手がきっちりとタッチアップができていたのを分かっていた上で抗議したのではないかと疑念を抱きました。
今回の“疑惑の判定”は、到底納得がいきません。
この怒りは忘れられないものになるでしょう。
でも、やはり理不尽さとも戦っていかなければなりません。
今日のアメリカ戦は、そういう意味で社会の縮図を見ているようでもありました。
先発の上原浩治投手は、２回裏にチッパー・ジョーンズ選手にソロ本塁打を浴びたものの、５回１失点の見事なピッチングでした。
さらにリリーフの薮田安彦投手が本当に素晴らしかったです。
７回２死から登板して好投して、“疑惑の判定”の後というモヤモヤした状況の中でも８回裏に好投しました。
藤川球児投手は、２死満塁でアレックス・ロドリゲス選手にサヨナラ打を喫して敗戦投手にはなりました。
しかし、９回裏の無死１、２塁でサヨナラ負けのピンチで送りバントを好フィールディングで３塁封殺しました。
１死満塁の場面でも三振を奪って２死までもっていきました。
大きな戦力になる好投手であると見せつけてくれました。
アメリカ戦の“疑惑の判定”は、接戦だからこそ起きてしまった“勝負の綾”だと思います。
今回の敗戦に関しては日本代表は誰も悪くないと言えるので、悔やんでも悔やみ切れません。
でも、アメリカに敗戦した現実は受け止めなければなりません。
そして、次なる戦いを見つめなければなりません。
今回のアメリカ戦のモヤモヤはしばらく消えそうにないですが、日本代表が気持ちを切り替えてメキシコ戦と韓国戦に絶対に勝つことを信じています！