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テーマ:ニュース(99430)
カテゴリ:市場動向
中国に主要生産拠点を置く大手太陽電池メーカーの2016年第1四半期モジュール出荷は、ジンコ・ソーラー(晶科能源)の総出荷量が1,600MWでトップに立った。2位は2015年総出荷が世界最大となったトリナソーラー(天合光能)で、3位がカナディアンソーラー(阿特斯陽光)、4位がJAソーラー(晶澳太陽能)、5位が韓国ハンファグループ傘下のハンファQセルズ(Hanwha Q CELLS)でインリーグリーン・エネルギー(英利緑色能源)は6位にとどまり、レネソーラ(ReneSola Ltd.)が7位に続く。
第1四半期のモジュール出荷量は、季節要因で軒並み2015年第4四半期を下回ったが、前年同期との比較では753.8MWに比べて倍以上に増加したのをはじめ、JAソーラーが93.2%、ハンファQセルズが66.6%、トリナソーラーが38.7%増加した。もっとも、カナディアンソーラーは自社の下流の発電プロジェクト向け出荷の大幅減少もあり、総出荷量が2.6%減少、インリーグリーンは高収益市場向けの選別出荷のため32.6%減少し、レネソーラはシリコンウエハへのシフトのためモジュール出荷が25.3%減少した。 ジンコ・ソーラーは、第1四半期のモジュール外販量でも1,434MWと最大で、外販量のランキングはいずれのメーカーも総出荷量のランキングと同じ。さらに、第1四半期の自社の下流の発電プロジェクト向け出荷量も、ジンコ・ソーラーが166MWと最大で、これにJAソーラーが90MW、トリナソーラーが52.9MW、カナディアンソーラーが24.8MWで続く。 また、第2四半期の出荷見通しは、ジンコ・ソーラーが外販量1.45~1.6 GWを含め1.6~1.7 GWを見込むのをはじめ、トリナソーラーは自社の下流プロジェクト向けの40~50 MWを含めて1.50~1.60 GWを見込んでおり、カナディアンソーラーは自社プロジェクト向けの約30MWを含め約1.2~1.25GWを見込んでいる。 JAソーラーは第2四半期に自社プロジェクト向けの約100 MWのモジュール出荷を含めセル・モジュール出荷量1.4~1.5GWを見込んでおり、ハンファQセルズは自社プロジェクト向けの15~20MWを含めて1.1~1.15GWのモジュール出荷を見込んでいる。各社の見通しから、2016年上半期モジュール出荷量はジンコ・ソーラーが最大となる。 市場動向の関連記事 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.06.24 18:43:41
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