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テーマ:ニュース(99488)
カテゴリ:インリーグリーン(英利緑色能源)
太陽光パネル製造などの事業を行うインリー・グリーンエナジーホールディングス(英利緑色能源)の子会社で、河北省に拠点を置くインリーエナジー(中国)カンパニーリミテッドは、同省の保定市中級人民法院で「インリーエナジー(中国)カンパニーリミテッドおよびその他5つの製造事業体の再建計画」が2020年11月20日に正式に承認された。 インリーエナジーは、太陽光パネルの製造を軸に、太陽電池セルやシリコンウエハ、シリコンインゴット、ポリシリコン原料までを自社生産する“垂直統合”戦略をとってきた。これまで全世界に25GW以上、日本には2.5GW以上の出荷を行っており、2012年~2013年では年間の太陽光パネル出荷量で世界第1位。しかし、巨額投資したポリシリコン原料工場が稼働後、国際市場のシリコン原料価格下落で投資回収が遅れ、15年には債務超過に陥った。 2020年9月9日に、インリーエナジーおよびその他5つの事業体の第1回債権者会議が開催され、再建計画案の投票が行われた。従業員債権者グループ、初期投資家グループ、担保付債権者グループ、および通常債権者グループの投票結果はいずれも90%以上が再建計画に賛成という結果で、計画採択の法的基準を満たしていた。この投票結果に基づき、インリーエナジーは2020年10月19日に再建計画の承認を地方裁判所にあたる人民法院に要請した。 インリーエナジーが司法再生手続きを開始して以来、会社の資産と負債の構造を最適化し、収益性を回復することを主な目的として、市場慣行と法の規則に従い、会社を救済するための包括的な作業計画を設計した。 計画案の実現可能性を確保し、債権者の正当な権利と利益を最大限に保護すべく、企業運営、投資家の権利と利益の調整、債権の調整と返済、および従業員の再配置に関して具体的な措置を策定。計画案が当事者・関係者たちに高く承認・評価された。 新しいインリーエナジーは、元の製造事業体の生産能力、サプライチェーン、技術、ブランド、販売チャネル、およびその他の資産を引き続き保持および運営し、顧客に対して受注と保証のコミットメントを果たす。将来は、新しいインリーエナジーは国家研究プラットフォームを基点に、市場競争力と独自の知的財産権を備えたコア技術を開発し、N型TOPCon、HJTの技術的進歩を確保し、世界をリードするレベルを維持する。 また、事業再建に際し、今後は5GWの高効率セル生産能力と2GWの高出力モジュール生産能力の確立に注力していく方針。同時に、天津港の輸出・物流の利点を活かし、天津市に3GWの高出力モジュール生産能力を確保し、合弁事業などで生産能力を増強する計画。
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Last updated
2020.12.25 09:30:05
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