インリーグリーン、第3四半期出荷は460.4MWで前年同期比半減
インリーグリーン・エネルギー(英利緑色能源)は、2015年第3四半期の独自の下流の太陽光発電プロジェクト向け出荷を含む太陽電池モジュールの総出荷量が460.4MWで、第2四半期の727.9MWに比べて36.7%減少し、2014年第3四半期の903.4MWに比べて49.0%減少した。このため、1~9月出荷合計は1,942.5MWで前年同期の2,422.1MWに比べて19.8%減少した。 さらに、第4四半期出荷量は第3四半期をさらに下回る420~440MWを想定しており、2015年の通年出荷見通しは2.35~2.40GWと年初予想の2.5~2.8GWから下方修正しており、2014年出荷実績の3,361.3MWに比べて28.6~30.1%の減少となる。 同社は、第3四半期に運転資本の回転率加速に向けて柔軟な戦略を展開しており、第3四半期末時点で中国の完全な現金前払いで合計約350MWの供給契約を締結した。日本では、長期的なパートナーとの密接なコミュニケーションを通じて、7期連続出荷量が120MWを上回り、累積出荷台数は1.5GWを突破した。 第3四半期業績は、売上高が3億5,150万ドルと太陽電池モジュールの出荷減による生産設備の稼働率低下で前期比19.8%減少、前年同期比36.3%減少した。売上粗利益は、5,620万ドルと前期に比べてほぼ倍増したが、前年同期に比べると半減している。売上粗利益率は16.0%で前期の6.3%を大幅に上回ったが、前年同期の20.9%を下回る水準に終わった。 前期に比べた第3四半期の売上粗利益および売上粗利益率の増加は、長期性資産の減損と太陽電池モジュールの平均販売価格のわずかな増加による減価償却費の減少が主な原因。固定資産の減価償却費を低減し、長期性資産の減損の影響を除くと、売上粗利益率は8.6%となる。モジュールの売上粗利益率は前期の7.9%、前年同期の20.6%に比べ、2015年第3四半期は19.0%。 第3四半期の営業費用は、前期の3億4,990万元、前年同期の5億640万元から第3四半期に32億2,020万元(5億670万ドル)に増加した。第3四半期の前四半期からの営業費用の増加は38億410万元(5億9,850万ドル)の長期性資産の非現金減損費用によるもので、部分的にファインシリコンが保有する土地使用権の売却益により相殺された。 長期性資産および売却益の減損費用の影響を除くと、第3四半期の営業費用は前期の4億8,840万元に比べて4億2,500万元(6,690万ドル)にとどまる。総売上高に占める営業費用の割合は、前期の12.9%および前年同期の15.0%から144.2%に増加した。 インリーグリーン・エネルギー(英利緑色能源)の基本情報と関連記事