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2021/12/24(金)09:00

米国の太陽光発電市場、3Q導入量5.4GWで33%増加

市場動向(268)

 米国の太陽光発電市場は、2021年第3四半期の新規導入量が5.4GWで第2四半期の5.7GWを下回るものの、前年同期比33%増加し、第3四半期導入量としては過去最大で、2021年の年初から第3四半期までの米国の全ての新規発電容量の54%を太陽光発電が占めた。太陽エネルギー産業協会(SEIA)とウッドマッケンジーが発表したU.S. Solar Market Insight Q4 2021 reportが明らかにした。  これにより、第3四半期の新規導入量の5.4GWと、上半期の約11GWを合わせて本年はこれまで15.7GWが導入されており、2021年トータルでは20GWを簡単に上回り、新たに年間の導入記録を樹立するペースで進んでいる。  第3四半期の新規導入量を分野別にみると、住宅用太陽光発電は1,073MWと前年同期比39%増加、前期比8%増加し、初めて単一四半期で1GWを超えた。地域的には、カリフォルニア州の373MW、テキサス州の90MWなどが記録的な四半期を牽引した。さらに来年はボトルネックが劇的に悪化しない限り、住宅部門で12%の成長が予測されている。  商業用太陽光発電は、第3四半期設置量が327MWで前年同期比4%減少し、前期比10%減少した。第2四半期に一部市場でプロジェクト遅延が発生し、容量が2022年に押し上げられていることが明らかになったが、第3四半期のボリュームは、これらの遅延が当初予想より広範囲に及んでいることを示している。サプライチェーンの制約により、機器の遅延や注文の変更が発生し、プロジェクトの再設計が行われ、オンラインの日付が延期される可能性がある。その結果、2022年と2023年は2021年よりも高い成長年になると予想している。  コミュニティ太陽光発電は、第3四半期設置量が180MWと前年同期比56%増加したが、前期比21%減少した。この分野は、一般的にかなりの量が第4四半期にオンラインになると予想されている。  ユーティリティ規模の太陽光発電は、第3四半期に3.8GWが導入された。さらに、6.1GWの新しいユーティリティ規模のソーラー契約が第3四半期に署名され、2021年から2022年の間に122GWを超えるユーティリティ規模の太陽光発電が開発される。  サプライチェーンの制約と設備コストの上昇をめぐる混乱にもかかわらず、勢いはユーティリティ規模の太陽光発電で継続しており、過去最大の第3四半期を記録した。現在、22.3GWのプロジェクトが建設中で、今年は7.5GWがオンラインになる予定で、2021年の予測の合計は20.2GWになる。 ​市場動向の関連記事​​

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