かみぽこぽこ。

松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、私の勝手な解釈により紹介することで、人生と恋愛を考える（？）このコーナー。

さて、今回はこの曲。

「旅立ち」

まずはいつものように、曲の世界から紹介します。

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私の瞳がぬれているのは　
涙なんかじゃないわ　泣いたりしない

この日がいつか来る事なんか
二人が出会った時に知っていたはず

私の事などもう気にしないで
貴方は貴方の道を　歩いてほしい

さよなら言わずに笑ってみるわ
貴方の旅立ちだもの　泣いたりしない

言葉はいらない笑顔をみせて　
心の中の貴方は　いつもやさしい

私は泣かないだって貴方の
貴方の思い出だけは　消えたりしない

私の瞳がぬれているのは
涙なんかじゃないわ　泣いたりしない

涙なんかじゃないわ　泣いたりしない

（JASRAC許諾第J070214365号）
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これが松山千春さんのデビュー曲。

「お前らな、俺のことをただの毛のないミュージシャンだと
思ってるかもしれないけれども」
（松山千春氏談、ヘイヘイヘイより）

この方は、こんなかわいらしい純情な歌詞の曲で
デビューしたんですよ！

しかも、ただのデビュー曲ではない。

なにしろこの曲をオーディションで歌って、
歌詞忘れるわ、ギターはめちゃくちゃだわで
見事に落選したのだけど、あまりの強烈なインパクトで
審査員を仰天させ、デビューできたという（？）
千春史を語る上で欠くことのできない曲であります。

千春さんのこの曲に対する思い入れは尋常ではない。
10周年、20周年、25周年記念ベストアルバムには
全部「旅立ち」が入っている。

デビュー曲なんだから当たり前だと言えばそれまでだが、
千春さんは25周年ベストにはなんと
「季節の中で」「人生の空から」が入っていない。
その上、「長い夜」「恋」のアレンジを
思い切って変えてしまって
原曲の面影のない曲にしてしまった。

昔の曲が聴きたいという人の期待を
思い切り裏切っているわけだが、
そこに千春さんの「まだまだ俺は現役」
というプロ意識を感じるわけでもあります。

が、しかし、「旅立ち」だけは決してはずさない。
しかも10周年、20周年、25周年ベストでは
いずれもアルバムの1番目の曲として起用。

私はここにも千春さんのプロ意識を感じます。
デビューしたときの純粋な気持ちを決して忘れないという。

曲そのものについて書くと、
「旅立ち」はいわゆる卒業式ソングに分類される曲。

千春さんの卒業式ソングと言えば、
この「旅立ち」と「卒業」、
その他あるけどおそらくこの2曲が代表。

「卒業」という曲は、
「だけど今、夢がある、明日があるから」
という感じの曲で、
正統派の卒業式ソング。
卒業式で合唱に使える曲で、
実際、かつてこの曲は
学校の音楽の教科書に載っていた。

それに対して「旅立ち」は、
夢や希望をストレートに歌うというより
夢や希望はあるけれど、
やっぱり別れは悲しいという
ちょっと複雑な感情を表現している。

こちらのほうが、
卒業に際したときの
実際の感情により近いのだが、
さすがにこの内容では
卒業式には似合わない。

むしろ、卒業式の前の予餞会に合う。
予餞会でギター片手に
学ラン姿の柄の悪い奴が壇上に上がり、
なみだなんかじゃなーいーわー♪
と叫ぶのに合っている。

でも、形式ばった卒業式で歌う曲より、
こっちのほうがより心に残るものなんじゃないかな。

私も当時ギターができればやりたかったな。
私の時の高校の予餞会は、
尾崎豊の「卒業」を叫んでた奴がいました。

今でもよく覚えています。

さて、以上「旅立ち」を前置きとして、

明日からは
3月でうちの学校での生活を終了されて
4月から新しい生活をスタートさせた方々のことを
書こうと思います。

シングル「旅立ち」　　　　　　　　　　1977年1月21日発売
アルバム「君のために作った歌」収録　1977年6月25日発売
アルバム「起承転結」収録　　　　 　　1979年11月21日発売
シングル「旅路」B面収録　　　　　　　1986年10月10日発売
アルバム「旅立ち」　　　　　　　　　　1986年10月25日発売
アルバム「起承転結IV」収録　　　　　 1987年10月25日発売
アルバム「風景」収録　　　　　　　　 1996年4月20日発売
アルバム「季節の旅人」収録　　　　　 2001年3月31日発売

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