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2004年06月28日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、日本では参院選もスタートしたようですし、
今日は「かみぽこ政治学」です。

この話題。

『拉致・家族会の増元さん、参院選立候補へ 東京選挙区

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の事務局次長、増元照明氏(48)=東京都中央区=は2日、参院選東京選挙区(改選数4)に無所属で立候補する意向を明らかにした。4日、都内で記者会見し、正式に表明する。
鹿児島県出身。78年8月に拉致され、02年9月に北朝鮮側から「死亡」とされた増元るみ子さん(不明当時24)の弟。増元氏は「国政の場で拉致問題の解決を訴えたい」などと話している。 』(朝日新聞)

北朝鮮・拉致被害者の方々と、そのご家族の方々は
本当にお気の毒だと思います。
一個人が東西冷戦の犠牲となり、
今尚、複雑怪奇な国際政治の犠牲となり続けていることに
政治学を研究するものとして、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

しかし。
だからこそ私はあえて言う。

増元さんを当選させてはならない。

なぜなら、上の記事にあるように、増元さんは

「国政の場で拉致問題の解決を訴えたい」

ということだが、
それだけについていえば、結構なことだが、
それだけでは国会議員は務まらないからである。

国会議員の仕事というのは、
外部からはわかりにくいものだが、
端的にいうと、
増元さんは当選しても、
毎日毎日拉致問題のことだけを国会で訴え続ければ
それでいいのではないのである。

国会議員は、
拉致問題など自らがどうしても実現したい問題だけ
取り組んでいればいいのではなく、
年間100本以上の様々な法案の審議に関わらなければならないのだ。

例えば、山根隆治参院議員のメールマガジンを読むと、
年金法案で政府側が提出した資料だけで
1000ページを超えていると書いてある。

これを読んで理解して、
それ以外の膨大な資料も整理して
はじめて国会論戦に臨めるというのだ。
(山根隆治メールマガジン2000/5/20より)

増元さんの経歴を氏のHPで見ると、
大学卒業後ずっとサラリーマンをやってこられて
とても立派な方だと思うが、
残念ながら政策立案や法案審査の
専門的な知識や技術を持ってらっしゃるとは思えない。

増元さんが当選することで、
東京選挙区の有権者は、
拉致問題解決以外の
年金や、景気対策や、構造改革など様々な課題に対して、
国会に自らの意思を伝える手段を失ってしまうのではないか?

東京選挙区の有権者にとって、
これは大変な不利益で、迷惑な話だと思う。

国民は、皆それぞれ日々様々な問題を抱えながら
一生懸命生活しているのだ。
その国民の一人一人の抱える問題を吸い上げて
政府に届ける役割を果たし、
同時に専門的な知識と技術を駆使して
問題解決の方法を政策に仕上げるのが国会議員の役割だ。

国会議員となった人が、
「自らの強い思い入れのある問題」
に集中して、
国民一人一人が抱える問題を放置することは
私は許されないことだと思っている。

たとえ、それが余りに不幸な「拉致問題」であったとしても。。。

私は、この増元さんの立候補に限らず、

「ある特定の問題に強い思い入れのある方が政治家になること」

に反対である。

なぜなら、それは、私の考える「政治」と違うからである。

よく最近流行っている言葉に

「勝ち組」「負け組」

という言葉がある。
私が最も嫌悪する言葉だ。

私は世の中に「勝ち組」も「負け組」もない、
この言葉を使う人間は
例外なく教養も知性も人生経験も何もない
あほだと断言するが、
あえてここで言葉を使うと、

私は「政治」というのは、
世の中に「勝ち組」「負け組」を作るためにあるのではないと思う。

つまり、ある特定の人の利益が
一方的に実現して「勝ち組」になるのが
「政治」ではないと思うのだ。

「政治」とは、世の中にある実に様々な
人々のありとあらゆる要望を吸い上げて、
それをどこで均衡させるか、
つまり、世の中にあるいろんな要望に
どんな優先順位をつけて、
それも、全ての人がベストではないにせよ、
「まあ仕方ないかな」
と思えるくらいのところで決着をつけるか、
という作業だと思うのだ。

「政治」とは
「俺の言うことが全部通ったから勝った!」
というものでは決してないのである。
それでは社会は成り立たない。

だから、私は
「ある特定の問題に強い思い入れのある方」
が政治家になるのには反対なのだ。

そういう方は、様々な政治課題に対して
国民にとってベターな判断を下すことができない。
絶対に判断が狂う。

政治家は、世の中全体を見通して的確な判断ができる
バランス感覚に優れた人間がなるべきだ。

ぜひ、今回の参院選の投票の1つの基準にしていただければと思う。

最後にもう1つ言いたい。

「ある特定の問題に強い思い入れのある方」
が政治家になるのは、本人にとっても不幸である。

かつて川田悦子さんという方がいた。
薬害エイズ被害者の母である。

この方、ただの主婦だったのだが国会議員になってしまった。
1期でやめた。何もできなかったからである。

今どうしているのだろうか。
息子の川田龍平はいまだにそれなりに活躍してるようなので、
いっしょに般若のような形相で反権力の活動をしてるのだろうか。

それにしても、
川田悦子さんはもう家族揃っての幸せな家庭生活というものを
取り戻すことはできないだろう。

政治に関わって、いろんなうさんくさい人間が周りにやってきて
もう果てしない権力との戦いから逃れられないだろう。
本人は一生懸命かもしれないが、
不幸な人生だ。

増元照明さんも、普通のサラリーマンだったのに、
会社を辞めて立候補するという。
会社員時代には考えられない
うさんくさい、いかがわしい人間が
周りにいっぱいやってきているだろう。
思い切り利用されて、
悲惨な人生にならなければ、と心から祈る。

「政治」は素人が手を出すものではない。

「職業政治家」は
北朝鮮・拉致被害者の家族が
ついに立候補してしまったという
「不幸な事態」を
心から重く受け止めるべきだ。

拉致問題の1日も早い解決に、
全知全能を振り絞って
行動してほしいと強く要望する。





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最終更新日  2004年06月28日 21時08分20秒



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