かみぽこぽこ。

松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、私の勝手な解釈により紹介することで、人生と恋愛を考える（？）このコーナー。

さて、今回はこの曲。

「この世で君が一番好き」

まずはいつものように、曲の世界から紹介します。

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この世で君が一番好き　この世で君が一番好き
ただ何となく　この気持ちを今　伝えたくて

こんなに生きていたいなんて　こんなに生きていたいなんて
ただ漠然と　心が叫ぶ　そう何度となく

全てが愛しい　空も海も山も川も
何より君への愛　永遠の生命を与え

この世で君が一番好き　この世で君が一番好き
ただ何となく　この気持ちを今　伝えたくて

全てが愛しい　昨日、今日も、まだ見ぬ日も
何より君への愛　永遠の生命を与え

この世で君が一番好き　この世で君が一番好き
ただ何となく　この気持ちを今　伝えたくて

こんなに生きていたいなんて　こんなに生きていたいなんて
ただ漠然と　心が叫ぶ　そう何度となく


（JASRAC許諾第J070214365号）
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きれいな曲である。

最初から最後まで、
淡々ときれいな曲が続くのだが、

「この世で君が一番好き」。

というのは、なんとなく現実感がない感じもして、
頭に残らず通り過ぎてしまうような気がする。

しかし、この曲のメッセージは、実は深い。

この世で一番好きな人。

それは恋人かもしれないし、
妻や旦那かもしれないし、
父母や、兄弟かもしれない。

しかし、この人たちは
普段自分に近すぎるところにいて、
そこにいることが当たり前になっていたり
することがあるんじゃないだろうか。

そして、あまりに当たり前なので、
普段、その人を邪険に扱っていたりする。
喧嘩ばっかりしていたり、
バカだのアホだのと暴言を浴びせたりして。

この世で一番好きな人。

それは普段、
好きなのだとすら意識しない人
なのかもしれない。

でも、ある日突然、
その人がいなくなって愕然とした、
なんて経験のある人、
結構いるんじゃないだろうか。
いなくなってから、

「お前が一番大事だったんだー！」

なんて泣き叫んだりしてね。

まあ、そんなの
普段から言わなくても
あいつはわかっているよと
言うかもしれない。

でも、これまで結構私の周りでも、
大事な人がいなくなってから
後悔している人を見てきたような気がする。

やっぱりいなくなってから言っても
遅すぎるのだ。

「この世で君が一番好き」

普段そこにいるのが当たり前になっているその人に、
一度思い切って言ってみたらどうでしょうか。

シングル「この世で君が一番好き」　1999年5月9日発売
アルバム「笑っていたい」収録　　　1998年10月1日発売
アルバム「起承転結VIII」収録　　　1999年4月21日発売

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