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2005年11月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、ここまでポスト小泉候補について書いてきたが、
ここからはその他注目される人事について書いてみたい。

今回のテーマは小泉人事の基本戦略である

「政敵は閣内に、忠臣は党に」

である。なぜ小泉首相がこういう戦略を採るのかは
これまでいろんなエントリーで書いてきたので
ここでは繰り返さない。

もしどうしてなのかわからない人がいれば、
「麻生エントリー」での麻生総務相の解説か
「町村エントリー」での中川経産相の解説の
部分を読んでもらいたいと思う。

まず、衆院選の大功労者、
武部勤、与謝野馨両氏の処遇について。

武部氏の幹事長留任は順当なところ。
武部氏に関してはいろいろ言う人がいるけど、
この人は自分が政治家として
与えられたポジションで何をすべきかを的確に理解し
一点の曇りもなくそれに向けて行動できるという点において
一流の政治家のセンスを持っている。

衆議院が解散されて
小泉首相が刺客戦略を打ち出し始めた時、
武部幹事長が少しでも「党内融和」を口にしたら、
造反議員の全選挙区に対立候補を擁立するのを躊躇したなら、
「造反議員は自発的に離党しないと除名する」
という強気な態度を少しでも緩めていたら、
対立候補を比例区のブロック1位にするのをためらっていたら
いくら小泉首相が周到に戦略を練っていても
それは足元から崩壊していただろう。

武部幹事長のこの絶対的な安定感こそが
小泉戦略を成功させ衆院選の大勝利をもたらしたのであり、
たとえ各選挙区の候補者が武部幹事長の部下であるはずの
安倍幹事長代理と握手したポスターを掲げようとも(苦笑)
その功績たるや最高殊勲であることは間違いないし、
今や自民党歴代でも最高の幹事長の1人である。

小泉首相もそう評価しているはずであり、
武部幹事長を厚遇するのは当然である。
武部幹事長の留任は本人がそれを望んだ面があるのだろうし、
ポスト小泉争いによって主要閣僚ポストが
全部埋まってしまうこともあっただろう。

いかに武部氏の功績が大であっても
まだ彼にとって首相を目指すのは先の話であり、
主要閣僚ポストは次を狙う人に譲らざるを得ない。

また、「政敵は閣内に、忠臣は党に」という
これまでの小泉人事戦略の基本からしても、
忠臣・武部氏の幹事長留任は妥当である。

しかし、みんな忘れているが、
2001年の自民党総裁選時、
武部氏こそ小泉批判の急先鋒だった。
その「政敵」武部氏を農水相に大抜擢したこと、
続いて「忠臣」に転じた彼を幹事長に大抜擢したこと、
武部氏の政治家としての高い資質を見抜いた
小泉首相の慧眼に驚かざるを得ない。

次に、与謝野馨氏。
以前にも書いたが、彼も総選挙での功績大。

「自民党は郵政民営化だけ。政策は民主党。」

と訴えようとした民主党の仙谷・枝野両氏を
TV討論でことごとく打ち負かしたのは
地味ではあるが選挙結果に大きな影響を与えた。

そんな与謝野氏の閣僚起用は妥当だとしても、
経済財政・金融相への起用は
いろんなことを想像させてくれて楽しい。(笑)

経済財政・金融相とは
経済財政諮問会議と金融庁を担当し、
これまで竹中平蔵氏が大臣だった。

私は以前のエントリーで
この経済財政諮問会議から出たペーパーが
省庁間の調整を経ないで政府方針とされることに
霞ヶ関の官僚はやる気を失っていると指摘し、
現職官僚のBEWAADさんから

「実感としてそれはある」

とのコメントを掲示板にいただいたことがある。
そんな竹中氏が仕切ってきたところに
与謝野氏が起用されたのだけれども、
これも以前書いたが、
与謝野氏は財務省が高く評価している
政治家とされている。

財務省は与謝野氏を将来首相にしたいのだとまで
私は政界関係者から聞いたことがある。

落選を経験し、無派閥でもある与謝野氏が
自民党政調会長に抜擢されたのは、
財務省の意向があったとすると
非常に説得力があるのは確か。

そんな与謝野氏が
財務省にとって非常にストレスフルな存在である
経済財政諮問会議と金融庁を
どういう方向に持っていくのかは
非常に興味がある。

「財務省との強調が大事」

というようなことを言い出して
財務省に都合がいいように骨抜きにしていくのか、
それとも、これも「政敵は閣内へ」の小泉人事戦略の1つで、
財務省の影響が強い与謝野氏を閣内に入れるからこそ
彼の言動の自由は抑制されて、
経済財政諮問会議と金融庁の政治力は強化されるのか。

あと、文相経験者の与謝野氏は政調会長として
三位一体改革の義務教育費の件で
確かずいぶん抵抗していたよね。

衆院選の大功労者なれど、
政策面では小泉首相と微妙な距離感あり。
やっぱり小泉首相は彼を
閣内に取り込む必要があるのだろうね。

ね、なかなか楽しいでしょ?(笑)

他に「政敵は閣内に」という意味では、
まあ敵ということはないが
放置しておくと不規則発言や
不用意なパフォーマンスを連発しそうな
猪口邦子先生を
「少子化・男女共同参画担当」で
入閣させたのは結構笑えた。
正直、これは本気で笑った。(苦笑)

猪口先生、内心穏やかじゃないだろうなあ。
確か、猪口先生はかつて
まさに「男女共同参画」かなんかで
審議会の委員を頼まれた時に、

「私は『国際政治学者』よ!」

と言い放って断ったという話を
私は聞いたことがあったからだ。(苦笑)
なんとも皮肉なものである。

国際関係のスペシャリストを自認する猪口先生だが、
今の小泉内閣の外交方針とは微妙なずれがある。
そんな猪口先生がホイホイと自分で外遊して、
不規則発言を各国首脳に無邪気に乱発されたら面倒くさい。

だから閣内に入れてまえってとこだね。
猪口先生の嫌がる「男女共同参画担当」で。(苦笑)

続いて「政敵は閣内に」で言えば、
中川昭一氏の農水相への横滑り。
第2次小泉内閣でずっと経産相だった
中川氏の交代は予想されたことだったが、
小泉首相が彼を閣外に出さなかったのは
意味がある。

私は「町村エントリー」で
中川氏の経産相起用の意味を、
「政敵は閣内に」で説明した。

つまり、FTA交渉やWTO交渉における
農業団体と農水族議員の抵抗を抑えるために、
あえて農水族の大物・中川氏を
経産相に起用し成功したということなのだが、
この中川氏を閣外に出すことは
やっぱり面倒なことが多すぎるということだろう。

閣外だと、中川氏はただの農水族議員に戻って
再び貿易自由化に反対し始める懸念がある。
また、米国産牛肉の輸入解禁という難題もある。
中国に対して強硬なタカ派過ぎるということもあり、
内閣との統一性のない不規則発言が心配される。

更に、平沼赳夫氏がダブルところがある。。。

経産相経験者で旧亀井派(現伊吹派)でタカ派。
郵政民営化の造反議員・平沼氏と中川氏は
政治家として共通点がありすぎる。

ずっと内閣にいた人間ではあるけれども、
小泉首相から見て中川氏は
放し飼いにしたくない政治家ではないか。

派閥力学という観点から見ると、
旧亀井派から伊吹派に変わったとはいえ、
この派閥は再び抵抗勢力になる危険性がないとはいえない。
伊吹派の次のリーダーである中川氏を
取り込んでおく必要性というのもあるのだろう。

同じく派閥力学の観点からみると、
額賀福志郎の防衛庁長官での入閣もあるね。

まあ、旧橋本派サイドからの要請もあったのだろうが、
小泉首相によって完全に骨抜きになった
旧橋本派の次のリーダーは
額賀氏ですよということを
「小泉首相が」決めたということ。

藤井だの熊代だのという
小泉首相に刃をむけてうろちょろしていた
若手が全部消えたという絶妙のタイミングでの
額賀氏復活を「小泉首相が」決めたと。

額賀防衛庁長官の誕生は
角福戦争以来の遺恨が
小泉首相の全面勝利に終わったという
歴史的な瞬間なのだろう。

誰もあんまり言わないけど。。。(苦笑)





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最終更新日  2005年11月02日 19時36分37秒



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