僕は非常に違和感があるんですよね。
貴乃花親方が1分で帰ったとか、
25秒で退出したとかいう報道です。
貴乃花親方が相撲協会を
内閣府に告発しているという
特殊事情があることを
まるで考慮していない報道だからです。
内閣府が告発を受理した以上、
内閣府は調査の結果が出るまで、
告発者を告発された者から守る義務があるはずです。
要は、相撲協会に対して、
貴乃花親方の業務を解除するよう
命じなければならない。
そもそも、役員の仕事は待機ですから、
解除は全く問題がない。
告発者である貴乃花親方が、
告発された協会の役員多数とともに、
長時間役員室で待機するというのは、
あまりにも厳しい環境ではないでしょうか。
実際、貴乃花親方が出勤したとき、
八角理事長から「分かっているな」というような、
圧力をかけるような発言が出ているわけです。
告発された側は権力を持っているわけです。
告発者が権力を振えないように、
告発者が追い込まれないように、
告発された側から隔離するのが、
公平な調査の大前提です。
また、それは告発された側を守ることにもなります。
更におかしいのが、貴乃花親方の
「貴ノ岩の状態が予断を許さない」
という主張が一切認められないことです。
暴行を受けた貴ノ岩は
後遺症も何もなく正常と決めつける、
配慮を求める貴乃花親方の主張が、
検討もされず切り捨てられるのは異常でしょう。
結局、この国では徹頭徹尾、
個人よりも組織、共同体の秩序を守ることが
重要とされる。
そのことがありとあらゆるところで
骨の髄まで染み込んでるんじゃないでしょうか。
だから、告発者に告発された権力者の元で働き続けよと言う、
そのおかしさに全く気づけないのです。
それでは、またね。