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テーマ:金魚の病気と治療(93)
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こんにちは! 堀下です。
今日は、午前中、めちゃめちゃ暑かったかと思いきや、 午後から陽も陰り、風も出て来て、とても過ごしやすくなりました。
ベランダの竿に吊るしている風鈴の音に、癒されます。
ところで、昨日の続きです。
らんちう親魚、…久しぶりの顔合わせです。 果たして、どの様な反応をするのやらと、じっと連中の様子を窺っておりましたら、
久しぶりに仲間の顔を見た、”オトメちゃん” …。
すかさず、まず”ナイト” の元へと行きます。 流石に本命の顔は忘れてはいませんね。…イに一番に、まず”ナイト”です。
彼女の側に寄ったかと思ったら、 斜め後ろから、口先を彼女の頭の脇に当てるようにして、 何だか、もじょもじょとしておりましたが、
その後、すぐに今度は”てんてん” の元へと行き、 ”ナイト” にやった事と、同じような事を致します。
それが終わると、最後に”シロリン” の元へと行き、 更に、同様の事をしたりなど致します。
堀下には、それが有る意味の確認作業の様に見えて、仕方が有りませんでした。
つまり、”あんたらどうなってんの?…あっちの方は、未だなの?”
と、露骨に言えば、その様な事を、相手に確認して回っていたような気がしたのです。
”ええっ~!!…まさかぁ!”
と、言う声が聞こえてきそうですが、 堀下は、”オトメちゃん” の行動に、その様な気配を感じて見守っていたのです。
彼は、対人間に関しては、 実にかわいらしいペットではあるのですが、…
恐らく、4匹一緒に同じ器の中で生活をしていた時は、 自分こそが、この器の主だと、自負していたのではないでしょうか?
画体も、他のらんちうに比べ、格段に大きいのです。 いざとなれば、力づくでも器の中の秩序を我がものにしていた事でしょう、…。
併し、一方、ムード・メーカーの雄の”シロリン”がおります。
以前、多数飼育の方がやりやすいと申し上げたのは、此の事なのです。
金魚も数が少なくなると、 一段と個性と個性がせめぎ合うらしく、またお互いに張り合う 意識が強くなるらしく、
器の中は、その微妙なバランスを保つために、緊張が走ります。 そこは、人間同様、金魚もお互いの距離を測る事に四苦八苦しているようです。
現に、病気の為隔離されてしまった”オトメちゃん”不在の器の中では、 今もって、”ナイト”と”てんてん” の熱い戦いが繰り広げられておりますし、…。
以前は、”シロリン”が大好きな”てんてん” の優勢なるも、 現在は、どういった訳が、雌のフェロモン大爆裂の”ナイト” を前に
”シロリン” がよろめいたかと思ったら、 その途端、”ナイト” と、”てんてん”の立場が、完全に逆転してしまう事になってしまいました。
その影響が特に顕著に表れるのが、給餌の時です。
時折、金魚の口ぱくりで隅に追いやられてしまっている”てんてん” を見るにつけ、 なんとも彼女が可哀そうで、堀下は別口に餌を撒いてやったりなど致します。
ストレスの為か、最近の彼女は、 体をよろよろと左右に揺らしながら泳ぎ、尾は、拭き流しの様になってしまって、 かつての生彩は、見る影も有りません。
併し、この様な事は、 器の主を自任しているであろう”オトメちゃん” が一緒にいたころは、 もう1匹の雄である、”シロリン”にも見られた事です。
かつては、あんなにしっかりと開いて見事な形をしていた彼の尾は、 一昨年の秋口から、まるで拭き流しの様に小さくしぼんでいってしまいました、…。
それを、単に親から受けついだ形質的なものだからと決めつけてしまうのは、 いとも簡単ですが、(実際、そう言う事も有りますが、…。)
堀下は、最近どうもそういう事情ばかりで彼らが形を損なうのではないと 思い始めてきました。
ぴんと張った背びれが、金魚の健康のバロメータであるならば、 或いは、尾ひれは金魚の自信の表れなのではないかと、思うようになって来たのです。
野生のオオカミなどは、 群れのリーダーの雄の前では、自分の尻尾を決して上げる事はせず、 常に自分の股に挟んでいるそうですね!
一説には、自分の匂いをリーダーの前では尾で隠すことにより、、 群れのリーダーとしての相手の立場を前に、恭順の意を表しているそうですが、…。
金魚がどの様に思っているかは、実際分かりませんが、 何とも、この狭い器の中で、人間が思っている以上に彼らは、
仲間同士のせめぎあいの為に、 過重なストレスを、日々感じて生きているのではないかと思います。
併し、ストレスから体調を崩すのは、何も力が弱い側だけの事ではないようです。
現在、また隔離をされている当の”オトメちゃん”も、 其のせめぎあいの為に、今なお体調不良で病んでいるその当事者だからです。
以降、事項に続く、…。
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Last updated
2013.06.09 20:49:57
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