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2009年01月25日
XML
カテゴリ:SAORI

 DLL版の SAORI を作る上で壁になった事が二つある。__cdecl をつけると関数名が装飾されてしまう事を知らなかったせいでDLL内関数の呼び出しができなくなってしまった事と、そもそも初心者向けの参考文献がとぼしい事だ。

 ひとつめの問題は、たまたまSSPの開発者向け文書で話題になってくれたおかげで解決したのだが、ふたつめは、何しろ他人が動かない限りどうにもならない。

 WIN32API を直接呼び出すのも、DLLなんか作るのも、わざわざ関数に __cdecl なんかつけるのも――モダンなやり方ではない(精いっぱい当り障りのなさそうな表現)からだろう、参考となる解説は限られる。書籍となるとさらに限られる。職業人が使う様な物にまで手を出さなければならなくなる。

 例えば…では済まなかったんだが、初心者がC言語を独習しながら、同時にプログラミング Windows を読み進めているザマを思い浮かべてみるといい。


   「‡Win32 APIシステムプログラミング with Visual C++ 2008


 タイトルに with Visual C++ とあったので、アプリとしての Visual C++ の使い方――ツールバーのこのボタンは押すとこうだの、メニューのここからどういう機能にアクセスできるかだの、そういった話に終始するのだと勝手に思い込んで手を出していなかったのだ。行き詰まって、たまたま手にとったこの本が SAORI 製作成功の決定打になるとは、タイトルの with Visual C++ を見た時には思いもしない事だった。これからDLL形式の SAORI を作る人がいるなら、この本がまだしも参考になると思われます。


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 このブロッグでのDLL製作当時はこの装丁ではなく、値段は半分、本の厚さも3分の1程度で、色も黒ではなく白だった。それが二度に渡る大幅な改訂を経て現在の形にまとまったらしい。実際に、オレが参考にしたのは下の2冊だ。


   「‡Windows2000時代のWin32APIシステムプログラミングwith Visual C++ 6.0

   「‡Visual C++ .NETで始める Win32 APIシステムプログラミング


 DLLに関する限り、3冊ともほとんど内容は一緒の様だから、SAORI 製作に関する限り、わざわざ高いカネを出して新しい版を求める必要はないかもしれない。また、大き目の図書館に行けばたいてい置いてある。


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 世話になりっぱなしでは申し訳ないと思ったので、今さらながら紹介しておいた、っていうか普通は参考文献くらいその場で書くもんだよな。


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 内容に関して補足。

 著者は CUTT 御用達ライターの北山洋幸で、同出版社による Borland C++ Builder 大全の著者のひとりとして名を連ねている。そちらで世話になった人も多いだろう。

 タイトルで Visual C++ を謳っているが、アプリに偏る事もなく、ナマ WIN32API 寄りの解説が多い。たぶん編集者はVC前提で書かせたかったんだと思うが、おそらく著者の趣味でかようなありさまに。


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 北山は「日経ソフトウエア」誌の2004年9月号から翌7月号まで“必ずマスターできるWindows API”と題した連載を執筆していたらしい。どこかにバックナンバーは無いものか。

 無いものか、って変な言い方だよな。ある事を期待しているのに、どうして「無いものか」何ていうんだろう。





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最終更新日  2009年01月25日 19時54分03秒
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