海苔の旬到来です♪
海苔の旬はいつ?と言われても加工食品なのでそうピン!とは来ないものです。でもワカメと同様、海藻の仲間ですから海苔にも旬はあります。海苔の養殖は9~10月に始まります。海中に立てられた支柱に胞子を仕込んだ海苔網を張り巡らせ、海苔の成長を待ちます。早い所では10月下旬頃から摘み取りが始まります。産地で最初に摘まれるものは「一番摘み」と言い 11月頃までに採れたものが「新海苔」です。海苔の旬はこの新海苔が採れる時期ということになるわけです。柔らかく香り高い新海苔は加工後12月に入って出回るそうです。海苔の収穫は翌年4~5月頃まで続きます。海苔は日本では古くから食べられていたと言われています。江戸時代には養殖技術も確立し、和紙の製法を取り入れた、細かくした海苔を簾に四角くすき上げて乾燥させる方法も完成していました。しかし肝心の海苔の生態自体が分かっておらず 生産は安定には結びつかない天然ものに限られたため「運草(うんぐさ)」と呼ばれていたそうです。しかしその後、1949年(昭和24年)イギリスの海藻学者ドゥルー女史により生態が解明され 研究結果が日本に伝えられたことで技術も明確になり、海苔の養殖は広く行なわれるようになったのだそうです。日本ならではの食べ物である海苔ですが、外国人が大きく寄与していた事はあまり知られていないことかもしれませんね。巻き寿司,軍艦巻き,海苔で巻いたおにぎりやお煎餅,ふりかけ,のり弁,キャラ弁作りの必需品。日常的に楽しめるのも元はといえばドゥルー女史のおかげというわけです。日本の太巻き寿司が由来のキムパプ(海苔巻き)は韓国ではポピュラーな食べ物だそうですが、酢飯は使わず、ご飯にはごま油を混ぜて作るのだそうです。所変われば味覚も変わり品変わるですね。ソースは「季節のコラムより」頂戴致しました。終り