テーマ:お勧めの本(7277)
カテゴリ:読書の楽しみ
「宇宙飛行士の夫」こと向井万起男氏が
読書日記で紹介していたので、 「凍える牙」に続き「花散る頃の殺人」を読んでみました。 ![]() ![]() 1996年に直木賞を受賞した、超ベストセラー、「凍える牙」の主役のひとり、 音道貴子巡査が主役の短編集です。 6本の短編のいずれも、小気味良いテンポと、音道巡査の魅力とで あっという間に読み通してしまえる一冊です。 文庫版は、特別巻末付録として 「作者乃南アサと滝沢刑事の架空対談」が収録されてます。 まずこの対談を楽しみ、本編を読み、最後にまたこの対談を読む。 まるで映画のメイキングを観るように楽しい「架空対談」でした。 ただし、読み終えて向井万起男氏が「音道巡査の長編を読みたい」と 書いていたのに賛成。 短編は小気味良く読み通せるのですが、 「凍える牙」のように、捜査本部が設けられる大事件を長い日数をかけて 追い続ける設定の方が、音道巡査の等身大の魅力 ~彼女の弱さ、悩み、警察という男社会での葛藤~といった部分が 際立ってきて、それが読み応えに通じているのだと思います。 音道巡査が登場する著作には「未練 女刑事音道貴子」があります。 これも短編集なのですが、次はこれ、と決めています。 ところで、短編小説なら何がお好きですか? ワタシが平伏してやまない一冊は 「ノックの音が」(星新一・著) 短編の全てが「ノックの音がした」で始まり、 ひねりの効いたストーリーがその室内で完結するという、 おそるべき短編集です。 人気blogランキングに登録しています。励ましのクリックをよろしく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書の楽しみ] カテゴリの最新記事
|
|