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2005/06/15
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カテゴリ:出産・育児

今年1月、妊娠中毒症によって2ヶ月早く、1022グラムの女の子が生まれた。
45日間の入院を経て、1550グラムで退院となったその日は、朝から小雪のちらつく寒い日だった。

昼過ぎ、初めて自宅に帰ってきた。
オイルヒーターを全開で部屋を温める。
体温を測ってみる。
35.1度。えっ!?もう一度測りなおす。やはり変わらない。
私たちは慌てる。新生児の体温は36.5~37.5度くらいなのだ。
それでなくても、体重が少ない分脂肪も少ないし、体温調整は苦手なのだ。
室温は24度くらい。病院のNICU(新生児集中治療室)は28度に設定してある。
室温が低いらしい。私は布団を敷き、上半身裸になり子供も肌着1枚にして、
布団の中で胸の上に置き、カンガルーケアーのように抱っこする。
ダンナは部屋の温度をあげるため、小さな扇風機を買いにいった。
季節がら、扇風機などないらしく、何軒目かでやっとみつかったらしい。
扇風機のおかげで、徐々に室温は上がってきた。私はひたすら抱っこで温める。
午後8時ころ、いくらか体温は上がってきたものの、まだ低い。
「まだ、体温調整が出来ないのではないか」
「低体温が続くと、どうかなってしまうのではないか?」
「また、NICUへ戻らなくてはならないのか?」など、色んな心配が心をよぎる。
室温は28度になった。
途方にくれてNICUへ電話をする。
ミルクは飲んでいること、機嫌はよさそうなことならばそんなに心配しなくていいとのこと。ただ、体に対して頭の表面積が大きいので頭から体温が逃げてしまうので、帽子か、タオルで包んで、少し様子をみるように言われて、少しほっとする。
とりあえず、柔らかいタオルで頭を巻いて、ダンナは大型スーパーのベビー用品売り場へ走った。
帽子をかぶせ温かくし、ベビーべッドで寝かせる。しばらくして体温を測ったら37度になっていた。
やれやれ、やっと、ほっとした。バタバタの第1日目だった。
それからは、室温と湿度をなるべく一定に心がけた。

1550グラムの我が子は小さい。当然口も小さい。
病院で母乳を直接飲む練習をしていたものの、まだうまく飲むことは出来ない。
4時間ごとに、搾乳した母乳を温めなおして哺乳瓶で与える。子供の世話にかかりきりで、いい加減に搾乳していたら、乳房にしこりができ慌てる。また、NICUに電話して相談する。とにかく、きっちり3時間ごとに搾乳を続ければよくなるだろう、とのこと。
3時間ごとの搾乳と、4時間ごとの授乳。睡眠時間が小刻みに分断される。
まだ、妊娠中毒症の後遺症で血圧が安定していない。夜中の1回の授乳をダンナが代わってくれた。それから、少しまとめて眠ることができるようになった。
2000グラムを超えたら、母乳を直接飲む練習を始めよう決めた。今はまだ、口も小さいし吸い付く力も弱い。無理に飲ませようとすると、疲れてしまって途中で眠ってしまう。そうすると、哺乳瓶からもあまり飲めなくなってしまう。今は順調に育つことが最重要だもの。

2000グラムを超えるころ、直接おっぱいを飲む練習を始める。
退院したときに比べれば、ずいぶん大きくなったけどなかなかうまくいかない。
やっと、吸い付いたけど、飲めてるのか飲めていないのかさっぱり判らない。20分たって眠ってしまい、ベッドに寝かすと目が覚めてまた欲しがる。おっぱいを飲ます、寝る、寝かすと目が覚めてまた欲しがる。おっぱいが足りなくて欲しがるのか、途方にくれる。冷凍ストックした母乳を追加しようと思うけど、どのくらい足りないのか判らない。
2キロまでは、キッチンスケールで測ることができたが、2キロを超えた今は量れない。
そこで、ベビースケールを3ヶ月レンタルすることにした。
おっぱいをあげる前と後に量ればどれだけ飲めたか、そしてどのくらい追加すればよいか判断できるのだ。その都度量るのは大変だけど、途方にくれるよりはよいから。

そして、ベビースケールが我が家へやって来た。
授乳前後に体重を量って、足りない分を冷凍母乳で補うようにした。
最初は乳首に吸い付けなくて10分も15分も、子供の頭をつかむようにして乳首を含ます。
おっぱいを飲ますことがこんなに大変なことだとは夢にも思わなかった。
子供も一生懸命口を開けるが、うまくいかなくて、だんだん泣き叫ぶようになる。
私まで泣きたくなる。
直接飲めなくてもいいかな、ちらっと頭を掠める。
だけど、今がんばらないと、搾乳には限度がある。すぐに追いつかなくなって、粉ミルクと混合になってしまうだろう。出来るなら、母乳で育てたかった。早く小さく生まれた分免疫力が少ないらしい。それを母乳で補いたいから。せめてそうしてあげたかった。
最初は5グラムとか、10グラムしか飲めなかった。それが少しずつだけど飲めるようになっていった。
やがて母乳の冷凍ストックもなくなり、粉ミルクと混合になった。

母乳の味に慣れているせいか粉ミルクだと、いや~な顔をする。最初は口に入れても、ダーっと吐き出してしまったが、それしかでないと諦めたのか渋々とのむようになった。
もう少し母乳をあげる回数を増やせば粉ミルクも減らすことができるかもしれないけど、子供が退院して1ヶ月たった頃、疲れが溜まったのか私の血圧がまた上がりだした。
最小限の薬を処方してもらい授乳を続けたが、100%母乳でというのは諦めた。
自分が不甲斐なくて涙が出てきたけど、母乳をあげるために無理するよりは、少しでも楽をしてその分抱っこしてあげよう、一緒にいよう、と決めた。

しばらくして、私の血圧も安定してきた。
そして、定期健診で主治医から母乳の回数、粉ミルクの量、体重の増加などから計算して、十分母乳で足りているはずだから粉ミルクを止めたほうがいいと言われた。それから、授乳の時に体重を量ることも止められた。量るから足りているかどうか気になってしまうでしょ、欲しがったらあげる、それだけでいいから。1~2週間は大変だと思うけどがんばるようにって。
主治医の言葉を信じることにした。実際、大変だった。とにかく、起きている間中おっぱいだったから。ダンナの実家に行ったときも、夕方から夜にかけてあんまり泣くからおっっぱいが足りていないんじゃないかと、心配していた。
授乳の度に量っていたベビースケールは、風呂に入れるときだけ量ることにして体重によって一喜一憂するのはやめた。
粉ミルクをやめて1週間くらいは体重の伸びが減ったが、今は順調に増えているようだ。
3週間くらいで、母乳だけに慣れたようだ。
3ヶ月のレンタル期間が過ぎ、ベビースケールともお別れだ。
一緒に、戦いの日々を送ったような気がする。
お疲れさま、ありがとう。






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Last updated  2005/06/15 09:23:23 AM
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