BLANCA-102MF ( Kasai Trading )
待望のF11アクロマート屈折鏡筒。 主力機として常用しているタカハシ製μ-250他に比べれば、「何を今更」と自分でもよく わからない気持で購入した。 今までは、ひたすら「性能」「観測適正」を求めて何本もの鏡筒を購入してきたのだが、 今回に限っては「観望を楽しみたい」という、何だか子どもに返ったような素直な気持ち が動機となった。 レトロなスタイルにも惚れた。まさに「天体望遠鏡」である。 昭和の香りプンプンのF15・65mm屈折鏡筒の見え味に驚き、アクロマート対物レンズ と古式ゆかしいハイゲン系アイピースの組合せに目を覚まさせられ、昭和に生産された、 80mmF15屈折と、昭和の研磨型を使って再生産された、同じく80mmF15屈折、 ともにアクロマートを揃えたが、102mmでどの位の精度が実現されているか? 確かに天体望遠鏡は、対物レンズ(鏡)の口径が重要ではあるが、その光学性能を発揮させる 各部の造り込みは光学系以上に重要である。 私は、鏡筒の強度(ある程度の肉厚)・加工方法(出来れば削り出しが好ましい)可動部の 精度、そして迷光処理を重視している。 その点、この鏡筒は、全てクリアしている。殊に迷光処理に関しては、可動式のフードは 23cmもあり、内部のバッフルもしっかりしている。 それでいて鏡筒の重量は4kg程度。20kgを超える主力機たちをセッティングする時の 気合いも必要なく、外に持ち出す時には、ひとクラス下のEM-10でも充分楽しめる。 問題は、肝心の眼視性能なのだが・・・。 BLANCA102MF-01 posted by (C)kirk1701