13年越し、念願の…
今日、新橋の「京味」に食事に行きました。 13年前に一度、知人に連れて行っていただいた以来、 ずっと忘れられなった、自分で行けるようになったら 必ず行きたいお店ナンバーワンだった和食のお店です。 敷居が高く予約もとりずらいのですが、 誕生日なので、思い切って電話をしてみたら、 運よくちょうど、2月1日空いていたので、これはと思い予約しました。 自分のステージを上げたい時は、いつもそうしてちょっと背伸びをします。 記憶を裏切ることなく、やはり素晴らしいお店でした。 私が誕生日だということを伝えると、 ご主人が、鯛のお頭を焼いてくれました。 そして、「鯛の鯛」という、肩甲骨と烏口骨の部分 をきれいにはずしてくれました。 「鯛の鯛」とは、初めて知りましたが、 江戸時代の粋な遊び心から、そうよんだもので、 一目瞭然、鯛の形をしていて、縁起物だそうです。 帰りには、鰯を3時間半煮たものを瓶詰めにして お土産に持たせてくれました。 白いご飯に一匹鰯をのせて、煎茶をかけて食べるのが とても美味しいのだそうです。 料理はさることながら、ご主人の(70歳!)の 心遣いや、人生哲学が素晴らしく、心にしみました。 白いご飯が美味しくて美味しくて、秘訣を聞くと、 きちんと洗って炊けばいいんだよ、と。 なんでも、基本をきちんと丁寧にすれば上手にいく、 ということでしょうね。 よく、着物のコーディネートの相談をされますが、 高価な着物じゃなくても、変わったことをしなくても 着付けがきれいで、きれいな半襟がきちんとついていて、 足袋もきれいでぴしっとしていれば、 それだけで、十分きれいに見えると思うんですよね。 そういうことをいつもきちんとやることが けっこう見落としがちだったり、続けていくのが難しかったりして… ご主人の話を着物のことに置き換えたりして聞いていました。 10月には、丹羽の松茸が入るので、 もうほとんど予約が埋まっているとのことでしたが、 その頃来れるように、明日から、それを励みに 仕事に精を出そうと思いました。 それまで、一回も外食しなくてもいいから その分を「京味」で堪能したい、と思うほどのお店です。 右奥が「京味」のご主人西さん