虚子嫌い
虚子嫌ひかな女嫌ひの単帯 杉田久女それまではホトトギスの中の女性の中心的人物であった杉田久女は突如虚子からホトトギス同人除名という処分を受ける 除名の理宇はいまだにはっきりしないがいろいろな作家のでっち上げで狂女説が有力になっているが田辺聖子さんは真っ向から反発しているそこでこの句ができたわけであるが大胆なすごい句である高浜虚子と言えば当時は俳句界の天皇である これに逆らわずにはい句会の中で生きてきた人が大部分である 一部は反発して新興俳句なるものをつくった わたしたちの師系の大元である臼田亜郎もそのひとりである かな女というのは長谷川かな女で杉田久女・竹下しづの女と並び、大正期を代表する女流俳人となる。単帯ポンと叩いて出かけたる 碧雲