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cozycoach@ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…

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2018.01.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 現在のUAEの首都はアブダビで、東部ではオマーンと、南部および西部ではサウジアラビアと

隣接しています。


 商圏として中東・アフリカという将来性豊かな広大な後背地を擁し、欧米のビジネスマンは

イスラム世界、アフリカ大陸へのアウトリーチの準備に余念がありません。


 GDPの約40%が石油と天然ガスで占められ、日本がその最大の輸出先です。


 ”日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国UAE ”(2017年2月 講談社刊 加茂

 佳彦著)を読みました。


 日本以上に進んだ社会を築いたアラブ首長国連邦=UAEは、夢とおカネが湧き出る国だったと

いうことです。


 領域はかつて、メソポタミア文明とインダス文明との海上交易の中継地点として栄えました


 その後、ペルシアの支配、イスラム帝国の支配、オスマン帝国の支配を受けました。


 16世紀にはポルトガルが来航し、オスマン帝国との戦いに勝利し、その後150年間、ペルシア

湾沿いの海岸地区を支配しました。


 原油のほとんどはアブダビ首長国で採掘され、ドバイやシャールジャでの採掘量はわずかで

す。


 アブダビは石油の富を蓄積しており、石油を産しない国内の他首長国への支援も積極的にお

こなっています。


 UAEは石油の国ですが世界一が目白押しです-世界一高いビル、世界一大きいモール、世界一

長い自動制御都市鉄道、世界一高い懸賞金の競馬レースなどです。


 海外就労地として米国人に最も人気の国で、外国人居住者の比率が最も高く、世界最大級を

誇る政府系投資ファンドがあります。


 また、ドバイはペルシャ湾岸地域最大の海上輸送ハブであり、中東一円へのゲートウェーで

もあります。


 加茂佳彦さんは1952年生まれ、東京大学工学部卒業後外務省に入省し、さらにアマースト大

学を卒業しました。


 その後、内外で勤務し、在ヒューストン総領事、在ホノルル総領事、在アラブ首長国連邦特

命全権大使を歴任し、2015年に外務省を退官、国立海洋研究開発機構審議役になりました。


 2016年に同志社大学グローバル・コミュニケーション学部、同志社女子大学大学院国際社会

システム研究科で非常勤講師を務めています。


 アラブ首長国連邦は、アラビア半島のペルシア湾に面した地域に位置する7つの首長国からな

る連邦国家です。


 首長国とは、


 アブダビの旗のアブダビ首長国、ドバイの旗のドバイ首長国、シャールジャの旗のシャール

ジャ首長国、アジュマーンの旗のアジュマーン首長国、ウンム・アル=カイワインの旗のウン

ム・アル=カイワイン首長国、フジャイラの旗のフジャイラ首長国、ラアス・アル=ハイマの

旗のラアス・アル=ハイマ首長国


です。


 各首長国の国名はそれぞれの首都となる都市の名前に由来しており、最大の国であるアブダ

ビ首長国の首都のアブダビが、連邦全体の首都として機能しています。


 ただ近年は、外国資本の流入によるドバイの急激な発展によって、政治のアブダビ、経済の

ドバイと言われるようになってきています。


 アブダビとドバイ以外は国際社会ではあまり著名ではありません。


 しかし、筆者は、2012年から2015年までの様々な体験は、今までの中東のイメージをまった

く塗りかえるような新鮮なものであったと言います。


 中東といえば、紛争続きの不穏な政情に揺れ、テロ事件が各地で頻発し、難民が流出する地

城でしかないと刷り込まれてきました。


 このイメージ自体は一概に的外れだと言えませんが、日本人の常識に囚われていては見えて

こないもう一つの中東の顔があります。


 ここがあの中東の国かと疑いたくなるほど超近代的都市が築かれ、治安も良く緑もあって世

界中の商品が手に入ります。


 さらに、世界中からやってきた外国人があたかも自分の国に居るかの如く社会の隅々にまで

進出し、皆で協力し合ってUAEという国を動かしています。


 世界最先端のグローバル社会が息づいていて、仕事を求める外国人だけではなく、ビジネス

チャンスを探して世界中の企業がUAEに注目しています。


 ドバイ、アブダビはアフリカ情報がどこよりも多く、早く出回る情報ハブであることと関係

しています。


 これは、両都市がアフリカヘの航空ハブであることの帰結です。


 また、ドバイはペルシャ湾岸地域最大の海上輸送ハブでもあります。


 UAEに軸足をおいて、今後躍進が期待されるアラブ世界、イスラム世界、アフリカ大陸にアウ

トリーチすることも大いに有望です。


 戦乱に明け暮れ停滞に沈む不幸な地域の一角に、UAEのようにまったく違う中東もあることを

承知してもらいたいのです。


 現在世界の人々は、このまったく違う中東に大きな関心を寄せ、積極的に関与して、そこか

ら最大の利得を引き出そうとしています。


 この常識破りの国UAEが全世界に提供している様々な好機や便益を、ひとり日本人だけが知ら

ないままでいいわけはありません。


 我が国におけるUAEについての情報不足は相当深刻であり、特に一般読者向けの啓蒙書がほと

んど見当たりません。


 外国との関係強化の第一歩は、相手のことをよく知ることです。


 UAEには我々が注目すべき中身があるのに、情報不足のため日本での関心も十分に掘り起こさ

れているとは言い難いのです。


 UAEについてもっと多くの人に知ってもらいたいとの思いに突き動かされ、また、自分が書か

なければ誰が書くのかと自らを奮いたたせて本書を執筆したといいます。


 紛争や政治不安が続く中東にあって、政治的安定を保ち、経済的繁栄を続けるUAEは異彩を放

っています。


 今や世界を代表するグローバル国家となり、人類の未来の可能性を感じるほどです。


 ただし、民主制をとっていないことや、若者のモラールの阻喪、居住者間の貧富の格差など

は国の統治や社会の在り方に根差した容易ならざる問題があります。


 克服すべき問題はあるにせよ、また石油の富に恵まれた幸運はあるにせよ、UAEはやはり刮目

すべき国です。


 本書では、実際に体験したUAEの魅力と強さを、ひとつひとつ明らかにしていきたいと思いま

す。。


第一章 これだけは知っておきたいUAE/第二章 伝統と超近代が融合するUA/第三章 UAEの

面白さがわかるレア体験/第四章 海賊が支配したこともあった歴史/第五章 中東・アラブ

情勢の中で/第六章 UAEの繁栄は盤石か/第七章 実は深い日本との縁/第八章 グローバル

社会UAEで働く/巻末付録 こだわりのUAE特選ガイド






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Last updated  2018.01.13 12:34:33
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