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カテゴリ:いろいろ
ピンポ~ン~。
「はい」 「新築住宅の見学会のご案内に伺いました」 「すみませんね~。まだローンも残ってますし、立て替えの予定も無いのですが…」 突然の訪問は、住宅のセールスでした。丁重にお引き取り願おうと思ってました。 しかし、まだ話は続きます。 「あの~。」 「はい?」 「あの~。私、Yと申し上げます…」 「ひょっとして、○○工務店にいらしたYさんですか?」 「はい」 「今、出ますね。少々お待ちください」 訪問のYさんはおじさんの家を設計してくれたYさんでした。 おじさんが今の家の土地を購入したのが秋のこと。翌年の春に予定していた建築開始までの間に家の設計をしていただいたのでした。 担当はYさんと若い女性のHさんの二人。会社に何度も出向き、あるときはアパートに来ていただき設計していただいたのです。 何年か後、YさんHさんは相次いで会社を辞め、独立したと聞いていました。毎年、年賀状もいただいていました。 「会社を辞め、独立して7年。ようやく何とか形になってきて、そろそろ宣伝もしようと思っています。まずご挨拶と思いまして…」 話を聞くと、Yさんに摂っておじさんの家は心に残っているのだそう。なんでかな? 会社を辞め、ご主人と二人で設計事務所を始めたHさんは、ご主人が急逝したそうですが、一人で頑張っていらっしゃるそうです。 そういえば、地元新聞にも賞を受賞したと出ていたのを思い出しました。 「ご家族は皆さん元気ですか?」とYさん。 「はい、お陰様で。新築後に娘が生まれ中学生になりましたよ」 「そうですか~。あのとき設計事務所に一緒に来てジュースを飲んでいた息子さんは?」 「もう大学生で、家には居ないんですよ!」 「そうですか。早いものですね~。どなたか家をお考えの方がいらしたら、お話だけでも…」 「はい、正直なところ、そうそういるとは思えませんが、そのときはお話だけでも聞いていただきますね」 結構苦労されたのかな? 少々やつれた様子のYさんでした。 頑張ってねYさん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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